高島<8007>は11日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.6%増の796.83億円、営業利益が同14.0%増の17.64億円、経常利益が同5.4%増の19.39億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.3%増の15.85億円となった。



建材セグメントの売上高は前年同期比5.9%増の445.11億円、セグメント利益は同2.2%増の6.11億円となった。建設資材関連分野は、地盤改良工事等においては低調に推移したが、建築資材については堅調に推移した。太陽エネルギー関連分野は、太陽光パネル及び周辺機器の供給遅延の影響はあったが、前年比で売上高は増加した。断熱資材関連分野、住宅資材関連分野は概ね堅調に推移した。また、業績拡大に向けた営業活動の増加、システム投資の増加、M&A実施に付随する費用の発生により販売費及び一般管理費が増加したが、増収増益となった。



産業資材セグメントの売上高は同2.4%減の176.77億円、セグメント利益は同91.3%減の0.23億円となった。樹脂資材関連分野は、半導体不足の影響による自動車市場の回復が遅れ低調に推移したが、成型加工品の受注拡大により売上高は増加した。繊維資材関連分野は値上げの影響による市場の停滞、需要減で低調に推移した。また、業績拡大に向けた営業活動の増加、システム投資の増加、M&A実施に付随する費用の発生により販売費及び一般管理費が増加し、減収減益となった。



電子・デバイスセグメントの売上高は同26.1%増の173.01億円、セグメント利益は同77.4%増の10.14億円となった。電子機器関連分野は、主力市場である国内民生電子機器市場は前年比にて3年連続マイナスとなる厳しい状況だったが、国内白物家電市場は前年比2年ぶりにプラスに転じ好調に推移した。マーケットでの価格競争は引き続き厳しいものの、新規受注の拡大及び円安による業績の嵩上げもあり、増収増益となった。



賃貸不動産セグメントの売上高は同0.9%増の1.93億円、セグメント利益は同5.0%増の1.14億円となった。前期から保有不動産に変動はなく、売上高、セグメント利益ともに横ばいとなった。



2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.7%増の890.00億円、営業利益が同2.0%増の18.00億円、経常利益が同2.1%減の19.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.9%増の16.00億円を見込んでいる。