アール・エス・シー<4664>は11日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比5.0%増の60.28億円、友和商工の子会社化に伴う費用増加の影響により、営業利益が同11.8%減の1.91億円、経常利益が同18.6%減の1.98億円、親会社株主に帰属する当期期純利益が同22.2%減の1.28億円となった。



建物総合管理サービス事業の売上高は前年同期比8.0%増の50.01億円、セグメント利益は同9.0%増の5.56億円となった。警備部門において、昨年度に受託した大型複合施設の常駐警備業務が順調に運営されたことに加え、既存管理施設の改装工事に伴う臨時警備や丸の内エリアにおける大型イベント警備を受託した。また、工事部門においては、オフィスビル全館の空調機等更新工事および大規模複合施設でのシャッター改修工事を順調に受託したことが、業績に大きく寄与した。利益面においては、既存管理施設の安定運営に努めたことや臨時警備、イベント警備受託時の契約単価交渉、工事案件受託時の仕入価格交渉を積極的に取り組んできた。



人材サービス事業の売上高は同6.2%減の10.26億円、セグメント利益は同43.8%減の0.39億円となった。新規及び既存顧客先への提案を展開することにより、新型コロナウイルスワクチン職域接種運営業務やアミューズメント施設の案内誘導業務およびスポーツイベント運営業務等の臨時案件を多数受託した。また、官公庁における電話交換業務や一般派遣業務の増員が寄与したが、大型イベントプロモーション運営業務の未受注に加えて、昨年度実施された東京オリンピック・パラリンピック運営関連業務の反動が大きく影響した。



2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.4%増の73.18億円、営業利益が同14.0%増の2.18億円、経常利益が同14.9%増の2.28億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.5%増の1.67億円を見込んでいる。