Jトラスト<8508>は12日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算(IFRS)を発表した。営業収益が前年同期比111.6%増の261.36億円、営業利益が同365.2%増の92.93億円、税引前利益が同146.1%増の99.66億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同147.7%増の91.24億円となった。



日本金融事業の営業収益は前年同期比41.5%増の30.53億円、セグメント利益は同25.7%減の8.79億円となった。Jトラストグローバル証券やNexus Cardの子会社化に伴い、証券業務やクレジット・信販業務に係る役務収益等が増加したが、Jトラストグローバル証券においてTVCM放映等による広告宣伝費が増加したことや、前第1四半期連結累計期間にJトラストグローバル証券の取得に伴う負ののれん発生益1.48億円をその他の収益に計上した。



韓国及びモンゴル金融事業の営業収益は前年同期比166.8%増の112.61億円、セグメント損失は5.78億円(前年同期は11.75億円の利益)となった。JT親愛貯蓄銀行の子会社化に伴う銀行業における貸出金残高の増加により貯蓄銀行業務における利息収益が増加したが、韓国銀行による基準金利の段階的引き上げにより預金金利が上昇したことや、貸倒引当金(損失評価引当金)繰入額が増加した。



東南アジア金融事業の営業収益は前年同期比43.6%増の82.93億円、セグメント利益は同41.5%増の7.19億円となった。銀行業における貸出金や保有有価証券の増加に伴う利息収益の増加があった。



不動産・再生可能エネルギー事業の営業収益は34.24億円(前年同期は1.54億円)、セグメント利益は92.70億円(同0.37億円の損失)となった。グローベルスが2023年2月から子会社となったことや、Jグランドにおいて、当第1四半期連結累計期間での不動産の販売収益が計上された。またミライノベートの吸収合併に伴い負ののれん発生益93.28億円を計上した。



投資事業の営業収益は前年同期比23.0%増の0.92億円、セグメント損失は2.04億円(前年同期は4.22億円の損失)となった。訴訟費用の削減に努めた。



その他の事業の営業収益は前年同期比4.6%減の1.36億円、セグメント利益は同436.8%増の0.56億円となった。



2023年12月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比39.5%増の1,150.00億円、営業利益が同41.0%減の85.00億円、税引前利益が同47.0%減の90.00億円、親会社株主に帰属する当期利益が同2.9%増の130.00億円とする期初計画を据え置いている。

1Q時点で営業利益と税引前利益は、2023年12月期通期予想を達成したことになる。