日本ピストンリング<6461>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前年同期比15.2%増の585.24億円、営業利益が同9.2%減の23.85億円、経常利益が同9.9%減の27.55億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.3%減の18.08億円となった。



自動車関連製品事業の売上高は前年同期比13.6%増の498.53億円、セグメント利益は同4.4%減の25.15億円となった。車載半導体の不足や部品供給の停滞等による影響が継続しているものの、前年同期比で世界の自動車生産台数は増加したことに加えて、為替円安による効果や顧客動向にあわせた需要の取り込み等により増収となった。セグメント利益については、原燃料費高騰や円安等に伴う電力費・運賃等のコストアップを価格転嫁や原価低減により吸収を図ったものの減益となった。



舶用・その他の製品事業の売上高は、前年度に一時的に需要が高まった産業機器向け製品の減少等により、前年同期比4.9%減の22.41億円、セグメント利益は同19.6%減の2.98億円となった。



商品等の販売事業を含むその他の売上高は、ノルメカエイシアの子会社化等により前年同期比41.5%増の64.29億円、セグメント利益は同50.5%減の0.87億円となった。



2024年3月期通期の連結業績予想については、自動車生産台数の増加に伴う増産効果に加え、原材料・エネルギー価格の高騰に対する価格転嫁の進展、原価低減活動の効果等により、売上高が前年同期比4.2%増の610億円、営業利益が同42.5%増の34億円、経常利益が同16.1%増の32億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.1%増の21億円と増収増益を見込んでいる。