大幸薬品<4574>は12日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比87.8%増の11.67億円、営業損失が1.55億円(前年同期は16.72億円の損失)、経常損失が2.42億円(同17.43億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.43億円(同17.48億円の損失)となった。



医薬品事業の売上高は前年同期比56.4%増の9.06億円、セグメント利益は、主に増収影響により、同2.02億円増の2.15億円となった。国内市場における市場規模が対前年で113.8%となり新型コロナウイルス感染症の影響から回復し、コロナ前の水準に戻りつつある。堅調な需要に対し、供給体制強化に向けた取り組みを進めてきた。この結果、国内向けの医薬品売上高は、同52.2%増の8.48億円となった。また、海外向けについては、国内向けとの生産調整によって十分な供給量を確保することができなかったが、前年同期比では0.35億円増加し、0.58億円となった。



感染管理事業の売上高は同2.19億円増の2.59億円、セグメント損失は、棚卸資産評価損の減少や各種費用の抑制により同11.94億円改善し1.24億円となった。市場需要が低水準で推移している中、販売店における通年商品化に向けた営業活動強化に加え、「クレベリン」を用いた実験動画の公開による消費者の皆様への理解促進やSNS上でのプレゼントキャンペーン等の需要喚起施策を行ってきた。また、当期の第3四半期以降の需要期に向けた製品訴求力の向上やマーケティング施策の検討を進めてきた。



2023年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比56.7%増の79.00億円、営業利益が5.32億円、経常利益が0.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.50億円とする期初計画を据え置いている。