フォーシーズHD<3726>は12日、2023年9月期第2四半期(22年10月-23年3月)連結決算発表した。売上高が前年同期比16.6%減の10.28億円、営業損失が1.04億円(前年同期は0.90億円の損失)、経常損失が1.04億円(同0.88億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失1.03億円(同0.78億円の損失)となった。



通販事業の売上高は前年同期比4.0%減の3.88億円、セグメント利益は同17.4%増の1.07億円となった。電話オペレーター販売においては、定期顧客の解約阻止率の改善、休眠顧客の引き上げ率の向上、オペレータースキルを活かした架電代行業務の新規発足、EC販売においては、広告とインフルエンサーへのサンプリングによる新規獲得による収益拡大を目指している。また、EC販売において実績のある株式会社iiyが加わったことにより、グループ全体のEC販売のレベルアップを図っていく。



卸売事業の売上高は前年同期比3.2%増の2.15億円、セグメント利益は同338.1%増の0.70億円となった。すでに実績のあるCureブランドについては、国内卸売事業では、引き続き人気ユーチューバーによるプロモーション活動及びインバウンド顧客の回復により、売上は大きく改善されている。今後は既存商品の育成と新規商品の開発により取り扱いアイテムを拡大することと海外への販路拡大を目指している。



リテール事業の売上高は前年同期比32.9%減の3.91億円、セグメント損失は0.42億円(前年同期は0.01億円の損失)となった。昨年同期比では7店舗の退店を行い、3月末時点では23店舗での運営となっている。赤字体質の脱却を図るため、地域特性に合わせたMD(ブランド、店舗、顧客)コンセプトを見直しすることによる店舗スタイルの見直し、仕入れ価格の交渉及びOEM製品開発による原価率の改善により、既存店舗の活性化を推進していく。また、収益の見込めるエリアへの出店を進めていき新たな顧客層の拡大を目指している。



衛生コンサルティング事業の売上高は前年同期比0.4%減の0.33億円、セグメント損失は0.12億円(前年同期は0.21億円の損失)となった。あんしんHACCPアプリのPL保険の導入とその支援及び支援業者に対する微生物蛍光画像測定機「BACTESTER(バクテスター)」の販売、空間除菌デバイスDevirusACの専用水の収益最大化及び食の海外販路開拓支援「セカイタク〜Japan Foodies Choice」参画によるコンサルティング事業の拡大を目指している。



2023年9月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比7.2%増(前回予想比2.6%増)の24.91億円、営業利益が0.13億円、経常利益が0.13億円、親会社株主に帰属する当期純損失が0.04億円としている。