JIG-SAW<3914>は6日、2023年12月期第3四半期(23年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.0%増の23.83億円、営業利益が同8.8%増の4.66億円、経常利益が同15.7%増の4.84億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.2%増の3.16億円となった。



クラウド・IoT分野全体を包括するデータコントロール事業の売上は、安定した完全ストック型ビジネス(サブスクリプションモデル及びリカーリングモデル)の継続課金売上と一時的なスポット売上で構成されている。当第3四半期累計期間においても、月額課金案件の受注獲得を推し進め、前年同期と比較して月額課金売上は約1.57億円純増した。これにより、上場以来35四半期連続で過去最高の月額課金売上のプラス成長となり、ウクライナをめぐる国際紛争の長期化や米中対立等の地政学リスクに加え、国内外におけるインフレや各国の政策金利引上げ及び大幅な為替変動などの影響を受けることなく極めて堅調に推移している。過去最高を更新する金額の先行投資を継続して実施し、政府観光支援関係の大型案件が終了したものの、当第3四半期累計期間における営業利益および経常利益は増益となった。



昨今、IoT市場では、製造機器のサブスクリプションといえるEaaS(Equipment as a service)が注目を集めており、大量生産・大量出荷型モデルからの転換が起こり始めている。このEaaSは、同社がかねてより予測し、志向し続けたIoTビジネスのあり方そのものであり、IoTエンジン「NEQTO」をベースにEaaSを支えるNo.1コアエンジン(IoTソフトウエア)のライセンス及びOEM提供を目指している。また、金融業界における需要の高まりを背景に、データコントロール(監視・運用・制御)サービス並びに中長期的には金融業界を中心として多種多業種向けにAI、IoTサービスをグローバルに展開すべく、SBIセキュリティ・ソリューションズと合弁会社の設立について基本合意に至った。さらに、各種クラウドを包括管理する「JIG-SAW PRIME」は、データコントロール事業に密接に関連し、重要な社会インフラとなっているクラウド環境における企業ニーズを背景に、前年同期と比較して取引総額が8.25億円(前年同期比68.5%増)拡大した。加えて、引き続き高い事業成長を実現すべく実施している将来に向けた先行投資も、金額ベースで過去最高を更新し、前年同期と比較し約1.13億円増加となった。



なお、2023年12月期通期の連結業績予想については、ストック型ビジネスの堅調な推移により現時点において過去最高の売上高が見込まれる状況だが、国内だけにとどまらないデータコントロール事業の業容拡大やグローバルIoTビジネスの大きな成長及び自動運転ソフトウエアの商用化等への事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、業績予想を開示していない。