■今後の見通し



● 2024年8月期の業績見通し

ポエック<9264>の2024年8月期の連結業績は、売上高で前期比13.4%増加の8,000百万円、営業利益で同48.8%増加の600百万円、経常利益で同42.9%増加の600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同42.4%増加の378百万円と大幅な増収増益を計画している。収益性の高い動力・重機等事業の売上構成比が拡大することで、増収率以上の増益率が予想されている。



事業セグメント別売上高は、環境・エネルギー事業が4,028百万円(前期比175百万円増加、同4.6%増加)を見込んでいる。主要なターゲットである建築及びインフラ関連市場は、需要の上下変動があるものの、水処理機器の保守・メンテナンスに一定規模の需要がある。納期が流動的なブレ幅の大きい大型受注案件に関しては、実績計上の確度が高い案件のみ計画に組み入れている。



動力・重機等事業の売上高は3,789百万円(前期比1,034百万円増加、同37.6%増加)と高い成長を予想している。連結子会社の三和テスコと東洋精機産業が行う船舶用エンジン台板や精密部品、プラント関連機器及び産業機械部品の受託製造事業は、いずれも大手メーカーから安定した受注を獲得している。期首の受注残高の通期売上高に対する割合は、前期より拡大している。2024年8月期に入って2023年10月に、三和テスコは国内大手メーカーより環境関連装置一式、受注金額840百万円の大型案件を受注した。納期は2024年1月から2025年6月であり、進捗状況に応じた売上高が計上される。また前期と同様に大型受注案件については、案件の工事進行度を予測し、実績計上の確度が高い案件のみ積み上げて計画に反映している。業務効率改善活動ではPDCAサイクルを用いており、持続的な効果が期待される。



防災・安全事業の売上高は182百万円(前期比263百万円減少、同59.0%減少)の予想となっている。コロナ禍が終息する傾向にあるものの、介護施設及び病院施設といった対象顧客の設備投資意欲は依然として低調に推移する可能性が高いとみている。今後は、設計事務所など新規ルートを開拓して、販売の回復を図る。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)