■業績見通し



1. 2024年3月期の業績予想

2024年3月期の連結業績予想についてアール・エス・シー<4664>は、上期業績の上振れや今後の見通し、さらには投資有価証券の売却益等を踏まえ、2回にわたる増額修正を公表した。売上高を前期比30.6%増の7,873百万円、営業利益を同40.0%増の268百万円、経常利益を同46.3%増の290百万円、親会社株主に帰属する当期純利益(以下、最終利益)を同76.7%増の226百万円と通期でも大幅な増収増益を見込んでいる。



1回目の増額修正(10月26日公表)は、上期業績の上振れと今後の見通しを勘案したことが理由である。2回目の増額修正(11月21日公表)は、10月30日に決議した投資有価証券売却に伴う売却益71百万円を特別利益に計上したものである(最終利益のみ増額修正)。なお、2回にわたる増額修正を合わせると、売上高は期初予想比555百万円増、営業利益は同50百万円増、営業利益は同62百万円増、最終利益は同59百万円増に、それぞれ増額修正した結果となっている。



売上高は、引き続き同社単体や友和商工の着実な伸びにより大幅な増収を達成する見通しである。利益面でも、先行費用の負担増などを見込むものの、増収による収益の押し上げや収益体質の強化により大幅な営業増益を目指す。



2. 弊社の見方

通期予想の達成のためには、下期の売上高3,660百万円、営業利益49百万円があれば足りる。弊社では、上期業績の上振れはスポット的な性質を持つ設備工事の伸びによるところが大きかったことや、一時的な季節要因の影響、さらには将来に向けた先行費用増などについては慎重に見ておく必要があると考えている。一方で、好調な外部環境(旺盛な店舗改装や設備リニューアルなど)が続き、友和商工との連携を含む需要の取り込みが奏功すれば、業績のさらなる上振れも視野に入ると見ている。また、中長期の視点からは、業界として抱える人手不足問題の解消に向けたDX化の推進(AI警備システムなど)や成長基盤づくり(エリア管理体制の構築、巡回清掃業務の拡充など)の進捗にも注目したい。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)