タキロンシーアイ<4215>は6日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.1%減の1,020.65億円、営業利益が同13.2%減の41.22億円、経常利益が同12.8%減の43.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.6%減の27.45億円となった。



建築資材事業セグメントの売上高は前年同期比1.7%減の334.72億円、営業利益は同12.7%増の22.28億円となった。住設建材事業は、原材料価格上昇に伴う製品値上げによる増収効果やサイネージの需要回復があったが、新設住宅着工戸数の減少に加え、建設資材や飼料価格の高止まりによる畜産業界の設備投資減少の影響を受け、住宅・非住宅物件への販売が低調に推移し、事業全体では減収となった。床・建装事業は、国内マンション改修物件が減少したが製品値上げ効果もあり、床材の販売は堅調に推移した。建装資材の販売は主力の欧州市場の低迷が依然として継続しているが、堅調な豪州市場に加え北米や中国の需要も徐々に回復基調となり、事業全体では増収となった。



環境資材事業セグメントの売上高は同0.3%減の399.03億円、営業利益は11.16億円(前年同期は0.66億円の利益)となった。アグリ事業は、一部ハウス建設物件での受注は順調に推移したが、依然として生産者の更新需要が低調で、国内流通在庫も高水準にあることもあり、出荷量が減少し、減収となった。インフラマテリアル事業は、管更生が工事物件遅延の影響により低調に推移したが、ハウエル管の需要が回復し、回転成形製品および土木シート・シールドは旺盛な需要により好調を維持し、事業全体では増収となった。



高機能材事業セグメントの売上高は同12.6%減の152.09億円、営業利益は同44.3%減の12.45億円となった。高機能材事業は、半導体メーカーの在庫調整およびそれに伴う設備投資抑制が一層強まり、製造装置向け工業用プレート、エンプラ材は減収となった。PC、スマートフォン等の最終製品の需要低迷は、電子回路基板・液晶関連材料向けのナノ材料販売にも影響を及ぼし、前年同期を下回った。マイクロモータは民生用機器など主要分野における在庫調整が継続し、低調に推移した。一方、眼鏡フレーム用アセテート板の販売は、国内外のブランドメーカーからの引き合いが旺盛で堅調に推移した。



機能フィルム事業セグメントの売上高は同27.2%減の129.22億円、営業損失は5.83億円(同3.85億円の利益)となった。包材事業は、欧米市場が低調、特に北米市場における流通在庫調整の長期化により北米・南米における生産販売が低水準となり、シュリンクフィルムは大幅な減収となった。一方、ジッパーテープの国内販売は前年並に推移したが、海外販売は欧州をはじめ全般に低調で、減収となった。



2024年3月期通期については、売上高が前期比0.2%増の1,460.00億円、営業利益が同7.1%増の62.00億円、経常利益が同6.4%増の63.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同103.2%増の50.00億円とする11月2日に修正した連結業績予想を据え置いている。