NANO MRNA<4571>は14日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比26.6%減の1.04億円、営業損失が6.87億円(前年同期は10.92億円の損失)、経常損失が6.63億円(同10.19億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が7.37億円(同9.99億円の損失)となった。



2023年1月よりmRNA創薬の知的財産(IP)創出を柱とするビジネスモデルに転換し、執行体制を充実させるとともに、複数のmRNA医薬候補の創出、また既存パイプラインの臨床試験開始準備などの事業活動に取り組んできた。



mRNA医薬パイプラインについて、同社は、感染症予防ワクチン以外では国内初とも言える、変形性膝関節症に対するmRNAによる組織再生医薬の開発にいち早く着手し、医師主導治験の開始に向けた準備を進めている。また、花王<4452>との包括共同研究契約を締結し、免疫寛容ワクチンの共同研究を開始した。このほか、耳鼻科、眼科領域における組織再生医薬に加えて、感染症ワクチンおよび皮膚疾患を対象としたパイプラインも公開した。



mRNA医薬以外のパイプラインの開発について、脳腫瘍の中で最も悪性度が高い膠芽腫(こうがしゅ)を対象とするTUG1 ASOの医師主導第I相臨床試験が開始され、2024年2月に第1例目の投与が行われた。根治が難しいとされる疾患に、新たな作用機序をもつ医薬品を提供することが期待され、AMED事業に2期連続で採択されている。また、既にライセンス活動も推進中としている。



2024年3月期通期について、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比33.2%減(前回予想比5.6%減)の1.35億円、営業損失が9.79億円(同0.63〜4.03億円損失縮小)、経常損失が8.83億円(同1.12〜4.52億円損失縮小)、親会社株主に帰属する当期純損失が9.45億円(同0.84〜4.24億円損失縮小)としている。