■今後の見通し



● 2024年3月期の業績見通し

戸田工業<4100>の2024年3月期の業績は売上高26,500百万円(期初計画比5,500百万円減額、第1四半期修正発表予想比2,500百万円減額、前期比24.1%減(、以下同順))、営業利益200百万円(同700百万円減額、同600百万円減額、同85.4%減)、経常利益1,300百万円(同700百万円減額、同200百万円減額、同61.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益700百万円(同700百万円減額、同300百万円減額、同78.6%減)と厳しい予想である。売上高、営業利益で戸田聯合の連結除外影響(概算で売上高5,352百万円減少、営業利益470百万円減少)が大きいものの、この影響を除いても10.4%減収、77.7%営業減益と期初計画に対し大幅な減額となる。



2024年3月期の事業セグメント別業績についての開示はないが、電子素材事業では磁石材料の堅調維持、誘電体材料の需要回復遅れ、LIB用材料については在庫調整が進まず回復がさらに遅れる見通しにある。ただし全体では上期がボトムとなる模様。電子素材事業全体では価格是正などが寄与するものの、上期比で若干の増収にとどまるとみられる。機能性顔料事業については触媒向け材料の低調が継続する見通し。戸田聯合の連結除外の影響は2024年3月期第3四半期までとなるものの、上期に対して下期は若干弱含むとみられる。



最終用途別の売上予想についても開示はないが、戸田聯合の連結除外で塗料が5,000百万円近く減収となる見通し。複写機・プリンターに関しては下期に需要が回復する見込み、自動車関連は磁石の好調をLIB用材料の落ち込みで打ち消して大幅減が避けられない。家電・通信機器もICT機器関連が下期からの回復シナリオがずれ込み引き続き低迷する見通しである。



利益面では戸田聯合の連結除外影響が大きく、これに減収影響、原材料高・エネルギーコスト上昇などが重なるため、下期に多少の価格改定効果があっても補えなえず、収益の大幅減額が避けられないとみられる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)