■成長戦略



3. 株主還元策

株主還元策については、将来にわたり安定的な配当を実施することを経営の重要政策と考えており、配当性向30%を目安に持続的かつ安定的な配当を目指すことを基本方針としている。この方針に基づいて2023年12月期の配当は年間61.0円(期末一括、普通配当56.0円+東証スタンダード・名証メイン上場記念配当5.0円)とした。配当性向は30.6%(期末時点の株式数基準)となる。なおオートサーバー<5589>は2023年3月3日付で1株につき20株の割合で株式分割を行っている。2022年12月期の配当を遡及換算すると、55.0円で2023年12月期は前期比6.0円増配(普通配当1.0円増配+記念配当5.0円)となる。



2024年12月期の配当は年間57.0円(期末一括)を見込んでいる。予想配当性向は30.3%である。前期比4.00円減配の形となるが、これは前期に実施した記念配当がなくなるためで、普通配当ベースでは1.0円増配となる。また2024年12月期業績に上振れの可能性があることを勘案すれば、配当予想にも上振れの可能性があるものと弊社では考えている。





高利益率のビジネスモデルを評価、さらなる成長戦略にも注目

4. 弊社の視点

同社の収益は基本的に「取引台数×手数料」で決定されるビジネスモデルだが、売上原価はほぼオークション会場へ支払う手数料のみであるため原価率が低く、販管費もほぼ固定されているため、取引台数の増加が収益拡大や利益率向上につながる。既に営業利益率35%以上という極めて高い利益率を実現している点や、ワンプラ取引によって国内中古車流通市場の大部分を占める中小規模の中古車取扱事業者から高い支持を得ている点を、弊社では高く評価している。さらに、中古車流通市場におけるオークション取引のWeb化進展が予想される事業環境の下で、同社が成長戦略として掲げている「取引台数拡大×手数料単価UP」戦略や、さらなる収益拡大に向けた新サービス開発などの進捗状況をフォローしていきたいと弊社では考えている。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)