■今後の見通し



1. 2024年12月期の業績見通し

サイバーリンクス<3683>の2024年12月期の連結業績は、売上高16,073百万円(前期比7.0%増)、定常収入7,988百万円(同3.8%増)、営業利益1,155百万円(同11.0%増)、経常利益1,162百万円(同9.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益714百万円(同60.4%増)と予想している。その一方で、のれんを含む減価償却費※は、990百万円(前期比165百万円増)となる見込みであり、償却前営業利益は前期比15.0%増となる可能性が高い。見かけ以上に成長速度は高まっていると言えるだろう。



※取材に基づくフィスコ推定





引き続きM&Aや開発投資による償却負担が続くが、全体では増収により増益を目指す。セグメント別では、流通クラウド事業は、定常収入の積上げなどにより増収の予想。一方、利益については、中大規模顧客向け「@rms基幹」の高速処理化等の開発完了に伴いソフトウェア償却費が増加するため、減益を予想している。官公庁クラウド事業も、自治体DX案件を取り込むことで増収を確保し、のれん償却負担を吸収して増益を見込む。トラスト事業は各種サービスの提供拡大などにより大幅増収を見込むものの、投資継続により通年では損失計上を予想している。しかし損失幅は縮小する見通しで、下半期からは収支トントンを計画している。モバイルネットワーク事業はNTTドコモの主要政策(店舗政策や支援費など)が不透明であることからほぼゼロ収支を見込んでいる。さらに今後は、質的な改善として、サステナビリティに関する取組に加え、資本コストや株価を意識した経営についても積極的に取り組み、「効率的に稼ぐ力の底上げ」、「将来への期待の醸成」の両面から企業価値向上を図る。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)