20日の香港市場は買いが持続する展開。本土企業株で構成されるH株指数は13.69ポイント(0.13%)安の10846.83ポイントと反落する半面、主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比68.05ポイント(0.26%)高の26740.21ポイントと9日続伸している。売買代金は905億1800万香港ドルと高水準が続いた(19日の売買代金は909億4000万香港ドル)。





中国の政策期待が強まる。現地メディアは20日、「国家資産監督管理委員会は中央企業(中央政府に直属する国有企業)を将来90社以下に削減する」と伝えた。本土資金の流入も追い風。上海・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)を通じた取引では、香港株の大幅買い越しが続いている。ただ、上値は限定的。高値警戒感が意識されるなか、指数は上げ幅を徐々に縮小させた(H株指数はマイナス圏で終了)。直近の上昇でハンセン指数は約2年1カ月ぶり、H株指数は約1年11月ぶりの高値水準をそれぞれ切り上げている。



ハンセン指数の構成銘柄では、「国有企業改革」関連の銘柄群が高い。政府系港湾大手の招商局港口HD(144/HK)が3.6%、中央企業傘下で天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.4%ずつ上昇した。招商局港口に関しては14日引け後、今年中間期の増益率が50%を上回ると予告したことも支援材料。同日終値からの上昇率は9.2%に達している。そのほか、電子部品メーカーの瑞声科技(AACテクノロジーズ:2018/HK)は5.8%高と4日続伸し、3日連続で上場来高値を更新。昨夜の米株市場で、IT関連株が買われた流れを継いだ。取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所:388/HK)も4.0%高と値を上げている。このところの商い拡大が材料視された。



本土系不動産セクターも上げが目立つ。恒大地産集団(3333/HK)が8.2%高、広州富力地産(2777/HK)が6.8%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.2%高、雅居楽地産HD(3383/HK)が4.6%高で引けている。広州富力地産については、民営コングロマリットの大連万達集団からホテル資産を買収すると発表したことも刺激材料だ。中国国内のホテル77軒を199億639万人民元(約3300億円)で取得する。当初の計画では、融創中国(1918/HK)がテーマパーク資産とあわせて計631億人民元での買収を予定していたが、万達集団は売却先を変更した。不動産開発会社の融創中国も14.2%高と急伸している。



半面、中国の自動車セクターは安い。北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.8%、広州汽車集団(2238/HK)が1.9%、東風汽車集団(489/HK)が1.0%、長城汽車(2333/HK)が0.9%ずつ下落した。



本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%高の3244.86ポイントで取引を終えた。不動産株が高い。ITハイテク関連株や消費関連株、自動車株も買われた。発電やガス、水道の公益株などもしっかり。



【亜州IR】