28日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数は前日比151.78ポイント(0.56%)安の26979.39ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数は102.11ポイント(0.94%)安の10756.08ポイントと3日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は789億3500万香港ドルに縮小している(27日の売買代金は900億7800万香港ドル)。





指標発表が気がかり。今週から来週にかけ、中国と米国でそれぞれ重要経済指標が発表されることが買い手控え要因となった。中国では週明け31日、今年7月の製造業PMIが公表される。直近の市場コンセンサス予想では、前月の51.7から51.5にやや低下するとの見方。これまでに発表された各種経済指標は概ね良好だったため、PMIの内容を見極めたいとするスタンスが強まっている。ハンセン指数は前日まで、約2年1カ月ぶりの高値水準を連日で切り上げていただけに、週末を前に利食い売りも出やすい状況だ。



ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険業アジア大手のAIA(アメリカン・インターナショナル・アシュアランス:1299/HK)が2.0%安と下げが目立つ。同社は朝方、5月中間期の決算を発表し、業績の4割増益、配当の増額を明らかにしたものの、好材料の出尽くしが意識された。27日の同社株は1.8%高と続伸し、上場来高値を更新している。そのほか、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.7%安、本土系不動産の華潤置地(1109/HK)が1.4%安と下落率上位に並んだ。



H株金融セクターもさえない。中国人民財産保険(2328/HK)が3.6%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.2%安、中国銀河証券(6881/HK)が1.6%安、海通証券(6837/HK)が1.3%安、中国信達資産管理(1359/HK)が1.5%安で引けた。



非鉄や鉄鋼の素材セクターも安い。新疆新シン鉱業(3833/HK)が5.4%、江西銅業(358/HK)が2.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.7%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.2%、鞍鋼(347/HK)が1.5%ずつ下落した。



半面、香港系の不動産関連株には買いが継続。不動産投資信託(REIT)の領匯房地産投資信託基金(リンク・リート:823/HK)が1.8%、デベロッパーの新鴻基地産発展(16/HK)と恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)がそれぞれ1.8%、1.1%ずつ上昇した。リンク・リートは上場来の高値を更新している。年内の米利上げ観測が薄らぐなか、金融政策が米国に追随する香港でも域内金利上昇の警戒感が後退した。



本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3253.24ポイントで取引を終えた。景気動向に敏感なシクリカル銘柄が相場を主導。非鉄株や鉄鋼株、石炭株などが物色された。グラファイト関連株には、ストップ高銘柄が相次いでいる。



【亜州IR】