9日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数は前日比97.82ポイント(0.35%)安の27757.09ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が117.19ポイント(1.06%)安の10962.60ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は964億2000万香港ドルと高水準が続いている(8日の売買代金は971億8000万香港ドル)。



北朝鮮を巡る地政学リスクの再燃を嫌気。「北朝鮮は核弾頭の小型化に成功した」と米メディアが報道するなか、トランプ米大統領は「米国に危機が及ぶことになれば、北朝鮮は今まで世界が目にしたことのない怒りと炎に見舞われるだろう」と述べた。昨夜の米株市場でもNYダウなどの主要指標はそろって下落している。金融株の主導による本土株安も逆風。国内の短期金利上昇などが嫌気された。なお、朝方発表された今年7月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそろって市場予想を下回っている。



ハンセン指数の構成銘柄では、金融株の下げが目立つ。AIA(1299/HK)が2.0%安、中国平安保険(2318/HK)が1.5%安、中国銀行(3988/HK)が1.8%安、中国建設銀行(939/HK)が1.4%安で引けた。



他の個別株動向では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.4%安と急落。4〜6月の6割減益が売り材料視された。減益は21四半期ぶりで、利益額は予想を大きく下回っている。



一方、香港系不動産の九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)は後場から値上り。昼に中間業績の25%増益を報告した。配当の増額と特別配当の実施などが好感し、13.9%高と急反発した。同社株の指数寄与度はプラス37ポイントに上り、ハンセン指数の下げ幅を縮小させている。食品・飲料メーカーの統一企業中国HD(220/HK)は8.7%高と急伸。中間業績が3割減益にとどまり、事前予想ほどp低下していなかったことが買い安心感を誘った。純利益は予想の平均(3億9600万人民元)を上回る5億6964万人民元となっている。



本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の3275.57ポイントで取引を終えた。金融株が下げ主導。海運株やゼネコン株なども売られた。半面、素材株は後場に入り急伸。消費関連株も買われた。



【亜州IR】