15日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数は前日比300.43ポイント(1.03%)安の28851.69ポイントと続落し、本土企業株で構成されるH株指数は188.94ポイント(1.63%)安の11412.75ポイントと3日続落した。売買代金は1151億4300万香港ドルと高水準が続いている(14日は1082億4100万香港ドル)。



中国指標の低調を嫌気した売りが続く。今年10月の同国経済指標が総じて弱い内容となるなか、景気の先行きが不安視された。景気鈍化を背景に、商品需要も縮小すると警戒。この日の上海商品取引所では、非鉄や鉄鋼などの主要商品が大幅続落で推移している。原油安も投資家のセンチメントを冷やす一因。国際エネルギー機関(IEA)が14日に公表した月報の中で、2017年と18年の世界原油需要見通しを下方修正したことを受け、昨夜のWTI原油先物は1.9%安と反落した。



時価総額上位の石油株が下げを主導。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.1%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.9%安で引けた。



非鉄や鉄鋼などの素材セクターも安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.9%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.3%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.1%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.0%ずつ下落した。



中国自動車セクターも売られる。比亜迪(BYD:1211/HK)が4.5%安、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が3.6%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.4%安、長城汽車(2333/HK)が2.0%安と値を下げた。



H株金融セクターは軒並み安。なかでも保険株が売られ、新華人寿保険(1336/HK)が4.3%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.8%安、中国平安保険(2318/HK)が2.3%安と下げている。



本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.79%安の3402.52ポイントで取引を終えた。資源・素材株が下げを主導。このほか景気動向に敏感な海運株が安い。金融株、不動産株、自動車株なども売られた。国内の長期金利上昇が逆風。中国10年債利回りは先週後半から再び上昇基調を強め、14日は一時節目の4%を突破し、約3年1カ月ぶりの高水準に達している。15日はやや利回りが低下しているものの、依然として高水準だ。景気減速の懸念が漂っているにもかかわらず、当局は引き締め気味の金融政策を続けるとの見方が強まっている。



【亜州IR】