週明け12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比530.55ポイント(2.20%)高の24649.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が260.89ポイント(2.71%)高の9878.74ポイントとそろって3日ぶりに反発した(ハンセン指数は約4週ぶりの高値水準)。売買代金は1402億9100万香港ドルに拡大している(9日は1125億4700万香港ドル)。



中国の重点地域の経済活性化策に期待感が広がる流れ。国務院は11日、「深センが中国の特色ある社会主義先行モデル地区を建設するための総合改革テスト実施法案(2020〜25年)」を発表し、金融・資本市場改革などを推進していく方針を示した。また、国営メディアによれば、今週14日に「深セン経済特区」設立の40周年記念式典が開かれ、習近平・国家主席が出席し、重要講話を行う予定という。本土株が大幅続伸する中、香港の各指数も中盤から上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が8.4%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が7.6%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.8%高と上げが目立った。



ハイテクやITの「ニューエコノミー」関連もしっかり。ハンセン科技指数が3.3%高と急反発した(9月2日以来の高値水準)。構成銘柄では、上記した小米集団のほか、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が11.5%高、華虹半導体(1347/HK)が12.6%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が5.6%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.2%高などと値を上げている。米半導体株高が刺激材料。先週末の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1.8%高と3日続伸し、約1カ月ぶりの最高値を更新した。



セクター別では、中国の銀行が高い。中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が6.0%、中国工商銀行(1398/HK)が5.7%、中国建設銀行(939/HK)が5.6%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が4.7%、中国農業銀行(1288/HK)が4.6%ずつ上昇した。



深セン拠点の銘柄群も物色される。政府系不動産デベロッパーの深センHD(深セン・インベストメント:604/HK)が8.3%高、物流ソリューションサービスの深セン国際HD(152/HK)が6.2%高、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が5.4%高、有料道路運営の深セン高速公路(深セン高速道路:548/HK)が3.4%高で取引を終えた。上述したように、深セン向けの支援策に対する思惑が強まっている。



一方、本土市場は大幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.64%高の3358.47ポイントで取引を終えた。金融株が相場をけん引する。ITハイテク株、消費関連株、自動車株、医薬品株、インフラ関連株、不動産株、資源・素材株、医薬品株なども買われた。

亜州リサーチ(株)