7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比22.41ポイント(0.65%)安の3418.87ポイントと3日続落している(上海A株指数は0.65%安の3583.46ポイント)。



インフレ高進の懸念が依然としてくすぶる流れ。経済活動の再開を背景に、金属や原油、穀物などの商品市況高が足元で目立っている。コストプッシュインフレのマイナス面が意識された。米中関係の改善期待も後退。米メディアは昨夜、「バイデン米政権は、トランプ前政権が導入した一部の中国企業に対する投資禁止措置を継続する可能性が高い」と報じた。商品市況高が追い風になる銘柄群の買いで指数はプラス圏で推移する場面はみられたものの、上値は重く、指数は中盤からマイナスに転じている。なお取引時間中に公表された4月の中国貿易統計は、輸出の伸びが大幅に上振れる半面、輸入はやや下振れた。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がストップ安、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が9.9%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(JCET:600584/SH)が4.4%安、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.4%安、太陽光発電素材メーカーの隆基緑能科技(601012/SH)が3.3%安で引けた。





食品飲料株もさえない。醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.6%、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.9%、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.6%ずつ下落する。医薬品株、自動車株、不動産株、証券株なども売られた。





半面、鉄鋼や非鉄の素材株は物色される。重慶鋼鉄(601005/SH)がストップ高、中国アルミ(601600/SH)が7.6%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が4.0%高、江西銅業(600362/SH)が2.1%高で取引を終えた。金先物高を材料に、紫金鉱業集団(601899/SH)も3.3%上昇している。





石炭・石油株もしっかり。エン州煤業(600188/SH)が7.4%高、中国中煤能源(601898/SH)が3.0%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.4%高とそろって続伸した。石炭株については、中国と豪州の関係悪化が引き続き手がかり。豪州産石炭の入荷が一段と縮小すると予測されている。そのほか銀行株、海運株、公益株も買われた。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.41ポイント(0.16%)安の248.22ポイント、深センB株指数が5.77ポイント(0.51%)安の1134.98ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)