8日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比807.49ポイント(2.89%)安の27153.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が327.28ポイント(3.22%)安の9822.56ポイントとそろって8日続落した。ハンセン指数の8日続落は、2015年12月の9日続落に次ぐ長さ。昨年12月以来の安値水準に落ち込んでいる。売買代金は2052億5900万香港ドルに拡大した(7日は1565億6000万香港ドル)。





投資家の慎重スタンスが続く。このところ中国当局は、各分野に対する監視を強化している。複数メディアが7日報じたところによれば、国家市場監督管理総局はこのほど、インターネットや自動車、充電にかかわる各企業の独占行為に関し、「反壟断法(独占禁止法)」に違反する22件の事例を列挙した。それぞれに罰金を科す。また、中国当局は国内企業が海外上場する際のハードルを引き上げるもよう——と伝わったことを受け、すでに海外上場している企業に対する監督・管理も一段と強まると不安視された。指数は引けにかけて一段安となっている。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導する流れ。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は3.7%安と他の指数をアンダーパフォームしている。構成する30銘柄のうち27が下落。主要な構成銘柄では、美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.4%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.6%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.1%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.7%安と値を下げた。上述した独占行為で罰金を科された企業には、アリババやテンセントの関連会社も含まれている。





エネルギー関連株も安い。石油大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.9%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.6%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.1%、原油掘削の中海油田服務(2883/HK)が5.7%、石炭のエン州煤業(1171/HK)が5.1%、中国中煤能源(1898/HK)が3.5%ずつ下落した。





医薬品セクターも急落。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が7.5%安、四環医薬HD集団(460/HK)が6.8%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が5.7%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が4.6%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.1%安で引けた。





酒造やスポーツ用品など消費セクターもさえない。青島ビール(168/HK)が5.0%安、華潤ビールHD(291/HK)が4.0%安、李寧(リーニン:2331/HK)と安踏体育用品(2020/HK)がそろって4.9%安で取引を終えた。





一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.79%安の3525.50ポイントで取引を終了した。金融やエネルギーの大型株が下げを主導する。医薬・医療関連株、消費関連株や不動産株、海運株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。素材株、防衛関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)