1日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比183.66ポイント(0.78%)高の23658.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が57.75ポイント(0.69%)高の8426.24ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1394億8950万香港ドルに縮小している(11月30日は2238億4810万香港ドル)。





自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに下落し、足もとで約1年2カ月ぶりの安値水準を切り下げていた。中国景気の鈍化懸念もひとまず後退。劉鶴・副首相は11月30日、「中国経済は年初以来、回復を続けており、雇用や物価、国際収支などが正常に推移している」との認識を示した。「来年の中国経済にも、充分な信頼感を抱いている」とも補足している。ただ、上値は限定的。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染がアフリカ・欧州を中心として各国に広がる中、世界経済の回復遅れが危ぐされた。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が4.0%高、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.9%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.8%高と上げが目立った。





セクター別では、石炭や天然ガスのエネルギー関連が高い。エン州煤業(1171/HK)が7.8%、中国中煤能源(1898/HK)が5.9%、中国神華能源(1088/HK)が5.1%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が5.9%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.1%ずつ上昇した。





中国の銀行・証券セクターもしっかり。交通銀行(3328/HK)が3.7%高、招商銀行(3968/HK)が2.0%高、華泰証券(6886/HK)が4.7%高、中信証券(6030/HK)が2.4%高で引けた。





半面、マカオのカジノ関連株は安い。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.2%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.9%ずつ下落した。カジノ業界の大物逮捕が引き続き不安視されている。創業者で取締役会主席のアルヴィン・チャウ氏が逮捕されたことを受け、マカオのカジノ・ジャンケット(仲介業者)大手、太陽城集団HD(サンシティ・グループ・ホールディングス:1383/HK)はカジノリゾート内で運営するVIPルーム営業を全面停止した(太陽城集団株は売買停止中)。また、今年11月のカジノ売上高が伸び悩み、市場予想を下回ったことも売り材料視されている。





一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3576.89ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。金融株、不動産株、公益株、食品飲料株、素材株、運輸株なども買われた。半面、医薬品株は安い。自動車株、半導体株、素材株も売られた。



亜州リサーチ(株)