8日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比13.21ポイント(0.06%)高の23996.87ポイントと小幅続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は4.22ポイント(0.05%)安の8522.90ポイントと小反落した。売買代金は1161億1810万香港ドルに縮小している(7日は1534億4650万香港ドル)。



中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスが相場を支える流れ。人民銀は6日、市中銀行の預金準備率を15日から0.5%引き下げると発表した。また、複数メディアが報じたところによれば、人民銀は小規模企業や農村向けの再貸出金利を7日付で0.25%引き下げている。銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、市場関係者の間で引き下げ観測が広がった(月に一度、原則20日に公表)。中国不動産大手のデフォルト(債務不履行)問題を不安視して売られる場面がみられたものの、ハンセン指数は引け間際に、再びプラス圏に浮上している。(亜州リサーチ編集部)



ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が5.4%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.9%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.6%高と上げが目立った。



セクター別では、中国の発電が高い。中国電力国際発展(2380/HK)が11.4%、華能国際電力(902/HK)が7.9%、華潤電力HD(836/HK)が6.1%ずつ上昇した。



風力や太陽光のエコ発電関連も買い進まれている。龍源電力集団(916/HK)が3.4%高、新疆金風科技(2208/HK)が2.0%高、信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が3.3%高、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が1.5%高で取引を終えた。



中国自動車セクターの一角もしっかり。五菱汽車集団HD(305/HK)が6.4%高、広州汽車集団(2238/HK)が4.5%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が1.7%高と値を上げた。



半面、中国不動産セクターは総じてさえない。世茂房地産HD(813/HK)が8.0%、中国恒大集団(3333/HK)が5.5%、融創中国HD(1918/HK)が3.7%ずつ下落した。流動性危機に直面した中国恒大については、デフォルト状態に陥った恐れがあると伝えられている。報道によれば、7日に期限を迎えた米ドル建て社債の利払いが確認できていないという。



一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.18%高の3637.57ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、素材株、公益株、海運株、軍事関連株、証券株なども買われている。半面、不動産株と銀行株の一角は売られた。



亜州リサーチ(株)