休場明け28日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比56.80ポイント(0.24%)高の23280.56ポイントと5日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は7.50ポイント(0.09%)安の8194.45ポイントと小幅ながら続落した。売買代金は997億4150万香港ドルとなっている(短縮取引の24日は517億2150万香港ドル)。





中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが相場を支える流れ。人民銀は28日、リバースレポ取引を通じ、満期到来分との差引で資金1900億人民元を市場供給した。また、人民銀は27日夜、マクロ経済を安定させるため金融政策を積極導入するとの声明を発表している。ただ、上値は重い。中国の新型コロナ感染拡大が不安視される中、ハンセン指数は安く推移する場面もみられた。経済活動縮小の警戒感も依然としてくすぶっている。(亜州リサーチ編集部)





香港・本土の不動産セクターが高い。恒隆地産(101/HK)が4.1%、長江実業集団(1113/HK)が2.9%、中国恒大集団(3333/HK)が9.5%、融創中国HD(1918/HK)が7.0%ずつ上昇した。香港不動産については、クリスマス期間中(週間)の域内販売が前週から持ち直し、約5週ぶりの高水準に回復したことも材料視されている。また、巨額の債務問題を抱える中国恒大は26日、12月中の住宅3万9000軒引き渡しに注力すると発表。住宅引き渡しの拡大を受け、不安感がやや後退した。





家電やスポーツ用品、食品飲料など消費セクターもしっかり。海信家電集団(921/HK)が7.9%高、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が2.9%高、安踏体育用品(2020/HK)が2.0%高、李寧(リーニン:2331/HK)が1.1%高、日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)が4.3%高、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が2.6%高で引けた。





他の個別株動向では、不良資産管理大手の中国信達資産管理(1359/HK)が11.5%高。同社は24日引け後、マ蟻集団(アント・グループ)傘下で消費者金融サービスを手掛ける重慶マ蟻消費金融有限公司に資本参加すると発表した。シナジー効果も期待されている。





半面、石炭セクターは安い。中国中煤能源(1898/HK)が5.8%、エン州煤業(1171/HK)が4.9%、中国神華能源(1088/HK)が1.0%ずつ下落した。



自動車セクターの一角もさえない。北京汽車(1958/HK)が4.4%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.9%安、長城汽車(2333/HK)が2.0%安と値を下げた。





一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の3630.11ポイントで取引を終了した。ITハイテク関連株が高い。消費関連株、医薬品株、金融株、海運株なども買われた。半面、発電株は安い。エネルギー株、メディア・娯楽株、不動産株の一角も売られた。



亜州リサーチ(株)