29日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比194.02ポイント(0.83%)安の23086.54ポイントと6日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が95.69ポイント(1.17%)安の8098.76ポイントと3日続落した。売買代金は629億4540万香港ドルに縮小し、今年最低にまで細っている。(28日は997億4150万香港ドル)。





中国不動産業を巡る不透明感が改めて意識される流れ。格付会社のフィッチ・レーティングスは最新リポートで、中国の不動産販売収入が2022年に前年比で3割縮小するという最悪シナリオの下、自社がカバレッジするデベロッパーの3分の1がキャッシュフローの赤字化を強いられるとの見解を示した。新型コロナウイルスの感染動向も気がかり。中国内で新規感染者数が高止まりする中、行動制限の強化により、経済活動が縮小すると懸念された。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.7%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.3%安と下げが目立った。





セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、世茂服務HD(873/HK)が9.6%、世茂房地産HD(813/HK)が5.3%、融創中国HD(1918/HK)が4.5%ずつ下落した。





外食関連銘柄も売られる。上述した海底撈国際HDのほか、九毛九国際HD(9922/HK)が6.9%安、太興集団HD(6811/HK)が3.6%安、百勝中国HD(9987/HK)が1.6%安で引けた。





中国発電セクターもさえない。中国電力国際発展(2380/HK)が2.4%安、中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が1.7%安、華能国際電力(902/HK)が1.5%安で取引を終えた。





一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.91%安の3597.00ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ITハイテク株、発電株、エネルギー株、医薬品株、金融株、不動産株なども売られた。半面、空運株は高い。紙パルプ株、海運株、軍事関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)