11日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.48ポイント(0.03%)安の23739.06ポイントと4日ぶりに小反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は3.64ポイント(0.04%)高の8369.01ポイントと小幅ながら4日続伸した。売買代金は1296億2410万香港ドルとなっている(10日は1387億4650万香港ドル)。





新型コロナウイルス感染拡大の影響が不安視される流れ。陝西省西安市(人口約1000万人)に続き、河南省安陽市(人口約550万人)では国内2カ所目となる都市封鎖に踏み切られている。また、感染で高リスクに指定している国・地域からの航空便乗り継ぎについて、香港当局は今週末15日から1カ月禁止する見通し——と複数関係者が述べた。社会活動の停滞で、消費も落ち込むと懸念されている。もっとも、下値は限定的。中国経済対策の期待感が相場を下支えしている。中国国務院は10日、専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)の発行を加速し、投資拡大を支援する方針を改めて示した。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が3.8%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.6%安、豚肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.9%安と下げが目立った。





セクター別では、酒造や外食の飲食関連が安い。上記したした華潤ビールHDのほか、青島ビール(168/HK)が4.3%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が1.7%、百勝中国HD(9987/HK)が2.1%、九毛九国際HD(9922/HK)が1.8%ずつ下落した。





中国自動車セクターもさえない。前期した吉利汽車のほか、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%安、長城汽車(2333/HK)が4.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%安で引けた。





香港拠点の小売セクターも売られる。CEC国際HD(759/HK)が2.9%安、莎莎国際HD(178/HK)が2.5%安、周大福珠宝集団(1929/HK)が2.4%安、優品360HD(2360/HK)が1.7%安と値を下げた。





半面、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターは高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.5%、江西銅業(358/HK)が3.0%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)と重慶鋼鉄(1053/HK)がそろって2.2%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.9%、中国建材(3323/HK)が1.7%ずつ上昇した。





一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.73%安の3567.44ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ITハイテク関連株、資源・素材株、不動産株、運輸株、防衛関連株なども売られた。半面、金融株の一角は高い。公益株、医薬品株の一角も売られた。



亜州リサーチ(株)