週明け17日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比165.29ポイント(0.68%)安の24218.03ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が90.91ポイント(1.06%)安の8463.88ポイントと3日続落した。売買代金は1053億4500万香港ドルにやや縮小している(14日は1198億9100万香港ドル)。





新型コロナ感染再拡大の影響が不安視される流れ。北京市当局は15日、変異ウイルス(オミクロン)感染者を同市で初めて1人確認したと報告した。北京冬季五輪の開催を来月に控える中、「ゼロコロナ」政策を掲げる中国では、感染集中した地区で厳格な行動規制を実施している。また、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は14日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策を延長する方針を表明した。社会活動の停滞で実体経済が落ち込むと危ぐされている。





一方、中国経済指標には反応薄。取引時間中に公表された2021年の国内総生産(GDP)成長率は前年比8.1%となり、市場予想(8.0%)をやや上回ったものの、前年実績(9.8%)から大幅に鈍化している。12月の月次統計は、小売売上高が大幅に予想を下回る一方、鉱工業生産額は上振れるなどまちまちだった。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が9.1%安、デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が8.1%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.1%安と下げが目立った。





セクター別では、中国の不動産関連が安い。上記した碧桂園服務HDと碧桂園HDのほか、融創中国HD(1918/HK)が5.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.6%、深センHD(深セン・インベストメント:604/HK)が2.2%ずつ下落した。政府系デベロッパーの深センHDについては、2021年12月期(本決算)の赤字転落見通しが売り材料視されている。保有する中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ:3333/HK)株の評価額目減りが響いたという。





ゼネコンや素材のインフラ建設関連もさえない。中国交通建設(1800/HK)が2.3%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.4%安、中国建材(3323/HK)が2.3%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.2%安で引けた。





他の個別株動向では、石炭生産で国内2位の中国中煤能源(1898/HK)が6.7%安。昨年12月の石炭販売量が前年同月比で7.3%減少し、マイナス成長が4カ月連続だったことを嫌気した。





半面、マカオのカジノ関連は高い。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が14.6%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が7.0%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.8%ずつ上昇した。マカオ政府は14日、「娯楽場幸運博彩経営法」(通称:カジノ法)改正案の内容を公表。ほぼ事前予想通りの内容だったことが買い安心感につながった。





そのほか、コンテナ製造大手の勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が16.8%高。2021年12月期(本決算)の大幅増益見通しが好感された。





一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.58%高の3541.67ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が高い。不動産株、消費関連株、医薬品株、エネルギー株、公益株なども買われた。半面、非鉄関連の銘柄はさえない。運輸株、金融株の一角も売られた。



亜州リサーチ(株)