19日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比15.07ポイント(0.06%)高の24127.85ポイントと4日ぶりに小反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は7.31ポイント(0.09%)安の8441.69ポイントと小幅ながら5日続落した。売買代金は1149億6170万香港ドルとなっている(18日は1123億1490万香港ドル)。





中国の金融緩和期待が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の劉国強・副総裁は18日、預金準備率の引き下げ余地はまだ残るとの見解を示した。マクロコントロールの上で必要があれば、準備率引き下げというツールを使う考えを示唆している。20日に公表される銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」についても、多数の市場関係者が再引き下げが濃厚と指摘する状況だ。ただ、上値は重い。中国の新型コロナウイルス感染再拡大や、米国の金利高がマイナス材料として意識されている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、中国不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が8.3%高、融創中国HD(1918/HK)が7.6%高、中国海外発展(688/HK)が4.9%高で引けた。デベロッパーのほか、管理サービス銘柄群も急伸。融創服務HD(1516/HK)が8.2%高、世茂服務HD(873/HK)が8.0%高で取引を終えた。産業支援策導入の期待感や住宅ローン金利の引き下げ観測などが追い風となっている。





ゼネコンや素材などインフラ建設関連もしっかり。中国鉄建(1186/HK)と中国中鉄(390/HK)がそろって2.7%高、中国建材(3323/HK)が5.1%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が4.4%高、鞍山鋼鉄(323/HK)が6.3%高、鞍鋼(347/HK)が1.8%高と値を上げた。





半面、自動車セクターは安い。小鵬汽車(9868/HK)が5.8%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.0%、東風汽車集団(489/HK)が2.4%、長城汽車(2333/HK)が2.2%ずつ下落した。





半導体セクターもさえない。晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が5.4%安、華虹半導体(1347/HK)が3.3%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.3%安と値を下げた。





一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の3558.18ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、自動車株、素材株、公益株、海運株、防衛関連株なども売られた。半面、石炭株は高い。メタバース(中国語:元宇宙)関連株、食品飲料株、金融株、不動産株の一角も買われた。



亜州リサーチ(株)