21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比32.49ポイント(0.91%)安の3522.57ポイント(上海A株指数は0.91%安の3691.48ポイント)と3日続落した。





中国景気の鈍化懸念がくすぶる流れ。新型コロナウイルスの新規市中感染者数は足もとで減少しているものの、北京冬季オリンピックの開催を目前の2月に控え、「ゼロコロナ」政策を進める中国は行動抑制の手綱を緩めていない。経済活動の停滞が依然として危ぐされている。ただ、金融緩和に対する期待感は根強く、下値を叩くような売りはみられない。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、リバースレポ取引を通じ、前日に続き厚めの資金を市中に供給した。また、金融調節ツールの常設貸出ファシリティ(SLF)の金利は21日から引き下げられている。20日に公表された銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、市場の予想通り、1年物と5年物がそれぞれ引き下げられた。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、医薬品の下げが目立つ。北京同仁堂(600085/SH)が6.6%安、薬明康徳(603259/SH)が3.0%安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.0%安で取引を終えた。





ITハイテク関連株もさえない。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.4%、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)と携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)がそろって2.2%ずつ下落した。石油株、自動車株、素材株、公益株、金融株、メディア関連株なども売られている。



半面、代理店やエアラインなどの旅行関連株はしっかり。国旅聯合(600358/SH)が9.9%高、中青旅(チャイナCYTSツアーズ:600138/SH)が1.3%高、上海吉祥航空(603885/SH)が2.2%高、中国東方航空(600115/SH)が2.0%高で引けた。業況改善の期待が高まる。国務院(政府)は20日、旅行業の第14次5カ年計画(2021〜25年)を公表し、新型コロナウイルスの抑制を前提に、出入国規制を徐々に緩和する方針を示した。そのほか、酒造・食品飲料株、石炭株、不動産株の一角も買われている。





一方、外貨建てB株相場は上海B株指数が0.75ポイント(0.26%)安の286.21ポイント、深センB株指数が5.32ポイント(0.45%)安の1174.47ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)