26日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.29ポイント(0.19%)高の24289.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が8.94ポイント(0.11%)高の8512.29ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1321億1160万香港ドルにやや縮小している(25日は1464億8630万香港ドル)。





中国経済対策の期待感が強まる流れ。中国財政部の許宏才・副部長は25日の記者会見で、2022年も引き続き減税拡大と手数料削減を進めていくなどと述べた。中国人民銀行(中央銀行)による連日の資金供給も改めて材料視されている。人民銀は26日、リバースレポを通じ満期分との差引で1000億人民元を市中に供給した。前日の差引500億人民元からさらに増額している。ただ、上値は限定的。世界経済の成長鈍化が懸念されたほか、米金融政策を見極めたいとするスタンスが重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技指数は0.8%高と他の指数をアウトパフォームした(前日は2.7%安で、構成銘柄は全て下落)。構成銘柄では、オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.3%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.0%高、オンライン医療サービスの京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が2.2%高と上げが目立っている。





太陽光や風力の再生可能エネルギー発電関連も高い。信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が8.0%、保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が2.9%、龍源電力集団(916/HK)が7.1%、新疆金風科技(2208/HK)が3.8%ずつ上昇した。政策支援の動きが改めて期待されている。習近平・国家主席は先ごろ開催された政治局の学習会で、カーボンニュートラルの実現に向けて積極的なエネルギー開発を進めなければならないと強調した。





ゼネコンやプラント建設、エンジニアリングなどインフラ建設関連も物色される。中国中鉄(390/HK)が1.9%高、中国交通建設(1800/HK)が1.8%高、中国鉄建(1186/HK)が1.6%高、中リョ国際工程(2068/HK)が2.5%高、中国冶金科工(1618/HK)が1.4%高で引けた。





半面、教育サービスの銘柄群は急落。中国教育集団HD(839/HK)が33.4%安、中国宇華教育集団(6169/HK)が15.2%安、民生教育集団(1569/HK)が12.4%安と値を下げた。産業締め付けの動きが警戒されている。米国や香港で上場する民営教育企業に対し、中国政府が国内の学校資産保有を禁止する方針を通知した——とのうわさが香港マーケットで流れた。





医薬品セクターも安い。薬明生物技術(ウーシーバイオロジクス:2269/HK)が6.8%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.5%、康哲薬業HD(チャイナ・メディカル・システム・ホールディングス:867/HK)が3.4%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が3.2%ずつ下落した。





一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%高の3455.67ポイントで取引を終了した。発電・電力設備が高い。金融株、資源・素材株、半導体株、不動産株、消費関連株、海運株なども買われた。半面、医薬品株は安い。空運株も売られた。



亜州リサーチ(株)