21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比71.24ポイント(2.26%)安の3079.81ポイント(上海A株指数は2.26%安の3227.82ポイント)と5日続落した。年初来安値をつけた3月15日以来、約5週ぶりの水準に落ち込んでいる。





前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国人民銀行(中央銀行)の金融政策が失望されたほか、中国景気の先行き不安もくすぶっている。野村は最新リポートで、中国の今年4〜6月期の国内総生産(GDP)成長率見通しを3.4→1.8%に1.6ポイント下方修正した。これに先立つ19日、国際通貨基金(IMF)も中国の成長見通しを引き下げている。「ゼロコロナ」政策が景気下押しにつながると分析した。また、上海市の保健当局が21日、新型コロナウイルス感染の重症者が20日時点で159人に上り、前日(19日)の50人ほどから3倍に増えたと報告したことも不安視されている。指数は終盤に入り、下げ足を速めた。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、消費関連の下げが目立つ。小売の永輝超市(601933/SH)が5.7%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が4.8%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.9%安、酒造の青島ビール(600600/SH)が2.1%安で取引を終えた。18日に公表された今年3月の小売売上高は、前年同月比で3.5%減少し、市場予想(3.0%減)以上に落ち込んでいる。





不動産株も安い。格力地産(600185/SH)が7.0%、上海世茂(600823/SH)が4.7%、緑地HD(600606/SH)が2.1%ずつ下落した。素材株、エネルギー株、医薬品株、ハイテク株、公益株、運輸株、インフラ関連株、金融株の一角なども売られている。





他方、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK、600938/SH)が本日、上海市場に重複上場。公募価格(10.80人民元)を20%上回る12.96人民元で寄り付き、27.7%高の13.79人民元で初日取引を終えた。取引時間中には、ストップ高となる15.55人民元まで上昇している。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.48ポイント(1.54%)安の285.88ポイント、深センB株指数が12.76ポイント(1.20%)安の1046.99ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)