週明け25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比158.41ポイント(5.13%)安の2928.51ポイント(上海A株指数は5.13%安の3069.17ポイント)と急反落した。2020年6月末以来、約1年10カ月ぶりに心理的節目の3000ポイントを割り込んでいる。





新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念される流れ。感染が多発した北京市朝陽区では、25日以降にコロナ検査が実施される予定で、結果によっては、厳格なロックダウン(都市封鎖)に入る恐れもある。政府が「ゼロコロナ」政策を堅持する中、行動抑制の長期化で国内経済が停滞すると不安視された。資金流出も警戒。米金利上昇などを背景に、対米ドルの人民元相場は元安基調を強め、足もとでは約1年ぶりの低い水準で推移している。指数は中盤から一段安に落ち込み、ほぼ全セクターが値下がりしている。(亜州リサーチ編集部)





景気動向に敏感な素材株も安い。中国アルミ(601600/SH)が9.9%、福建水泥(600802/SH)が6.6%、宝山鋼鉄(600019/SH)が5.6%、万華化学集団(600309/SH)が5.4%ずつ下落した。





ITハイテク関連株も急落。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が9.9%安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が8.6%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が8.3%安、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が7.2%安で取引を終えた。





ほか、深セン市場では、車載バッテリー世界大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)が6.1%安。決算先送りが嫌気された。同社は24日、当初4月28日の報告を予定していた「2022年第1四半期業績」に関し、30日に延期すると発表している。





金融株も下げが目立った。招商銀行(600036/SH)が8.6%安、興業銀行(601166/SH)が5.3%安、新華人寿保険(601336/SH)がストップ安、中国太平洋保険(601601/SH)が6.4%安で引けた。招商銀行に関しては、同行が発表した1〜3月期決算が13%増益にとどまっことも失望されている。新華人寿保険については、今年1〜3月期の業績が70〜80%減益に落ち込むとの見通しが売り材料視されている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が10.74ポイント(3.72%)安の278.24ポイント、深センB株指数が37.78ポイント(3.59%)安の1013.75ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)