27日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比11.65ポイント(0.06%)高の19946.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が38.60ポイント(0.57%)高の6786.02ポイントとそろって続伸した。売買代金は1251億4640万香港ドルとなっている(26日は1227億9450万香港ドル)。





中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国営メディアの26日報道によれば、中国政府は経済成長を促し、内需を拡大するため、インフラ建設を強化する方針だ。ただ、上値は限定的。ロシアと西側諸国の対立激化が懸念材料となっている。新型コロナウイルス感染検査が大規模に実施されるなか、北京市のロックダウン(都市封鎖)に対する警戒感も漂った。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技(テック)指数は1.7%高と他の指数をアウトパフォームしている。個別では、中国EMS(電子機器製造受託サービス)業者の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が11.9%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が5.0%高、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が4.6%高と上げが目立った。





ゼネコンや発電設備、素材などインフラ投資関連の銘柄も高い。中国建築国際集団(3311/HK)が4.7%、中国鉄建(1186/HK)が4.1%、東方電気(1072/HK)が6.2%、ハルビン電気(1133/HK)が3.6%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.0%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が6.7%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が6.1%ずつ上昇した。そのほか、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が12.5%高。1〜3月期決算の640%増益も材料視された。





レストランチェーンや酒造、カジノなど「アフターコロナ」関連の物色も続く。海底撈国際HD(6862/HK)が11.4%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が5.7%高、青島ビール(168/HK)が3.2%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.6%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.7%高、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が2.2%高と値を上げた。





海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターもしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.8%高、中遠海運HD(1919/HK)が5.3%高、勝獅貨櫃(716/HK)が1.9%高、中遠海運発展(2866/HK)が1.3%高で引けた。





半面、香港に拠点を置く金融や不動産の銘柄群は安い。HSBC(5/HK)が2.8%、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が3.4%、渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が2.3%、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が1.8%、恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が1.7%ずつ下落した。





一方、本土市場は3日ぶりに急反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.49%高の2958.28ポイントで取引を終了した。インフラ投資関連株が高い。素材株、ハイテク株、消費関連株、エネルギー株、軍事関連株、医薬品株、運輸株、公益株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行株も売られた。



亜州リサーチ(株)