6日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比791.44ポイント(3.81%)安の20001.96ポイントと3日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が308.23ポイント(4.33%)安の6809.52ポイントと4日続落した。売買代金は1178億2640万香港ドルとなっている(5日は1007億2590万香港ドル)。





米株安が嫌気される流れ。昨夜の米市場では、積極的な金融引き締めの警戒感が再燃し、ハイテク株が急落した(ナスダック指数は5.0%安で年初来安値更新)。中国株ADRも大幅に値下がり。米証券取引委員会(SEC)は「外国企業説明責任法(HFCAA)」に抵触する上場企業の暫定リストに、蔚来集団(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)など88社を新たに追加した(米市場でNIO株は15.2%安、6日の香港大引は9.8%安)。会計監査などで米中が合意できなかった場合、上場廃止の恐れがある。





中国国内の環境もネガティブ。新型コロナウイルス感染対策の行動抑制長期化が警戒されている。国務院(内閣に相当)は5日の常務会議で、「ゼロコロナ」政策を堅持していく方針を改めて確認した。一部地域で新規感染者数の鈍化がみられるものの、外出制限などの完全な解除は程遠い。中国景気の先行きも不安視された。なお、香港市場は週明け9日、仏誕節で振替休場(本土は開場)。翌10日に取引再開する。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が10.3%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が9.9%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が9.7%安と下げが目立っている。不動産関連に関しては、行動抑制の強化などが影響し、4月の不動産販売は激減した——などとする悲観が広がった。





「ニューエコノミー」関連銘柄も売りが強まる。ハンセン科技(テック)指数は5.2%安と他の指数をアンダーパフォーム。個別では、新興電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が9.8%安、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が8.8%安と値を下げた。それぞれ、上述したSECリストに追加されている。





酒造やレストランチェーンの銘柄群も安い。上記した華潤ビールのほか、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が7.6%、海倫司国際HD(9869/HK)が9.8%、九毛九国際HD(9922/HK)が7.2%ずつ下落した。





エアラインや旅行代理店、カジノなどレジャー関連銘柄もさえない。中国南方航空(1055/HK)が5.8%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が5.5%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が6.1%安で引けた。





半面、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)は2.1%逆行高。販売特需が期待される。外電は6日、「中国当局は中央政府や国有企業に対し、外国ブランドのパソコン(PC)を国産の基本ソフト(OS)で動く中国産PCに置き換えるよう命じた」などと報じた。ソフトウエア開発などを手がける金山軟件(キングソフト:3888/HK)も1.3%上昇している。





一方、本土市場トは5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.16%安の3001.56ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、運輸株、資源・素材株、インフラ関連株、公益株、金融株、医薬品株、半導体株なども売られた。半面、ソフトウエアや電子部品の一角は物色されている。



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