10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比31.70ポイント(1.06%)高の3035.84ポイント(上海A株指数は1.06%高の3181.72ポイント)と続伸した。





中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。コロナ禍による景気腰折れを回避するため、政府は雇用やインフラ投資、消費振興などに向けた対策を矢継ぎ早に発表している。直近では、中国人民銀行(中央銀行)が9日、第1四半期の金融政策執行報告を公表し、流動性を適度に保ち、実体経済を支える方針を明らかにした。米国の対中圧力などを懸念した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は程なくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、半導体などハイテクの上げが目立つ。半導体モジュール設計・生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)がストップ高、半導体材料の有研新材(600206/SH)が6.0%高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が4.7%高、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.3%高で引けた。米商務省は新たに、国内企業による中国企業への先進的な半導体製造装置の販売を禁止することを検討しているもよう——と伝わる中、当局が産業育成スタンスを一段と強めるとの思惑が広がっている。





ゼネコンや電力設備、建機などインフラ建設関連株も高い。中国交通建設(601800/SH)が5.2%、中国中鉄(601390/SH)が3.5%、中国電力建設(中国電建:601669/SH)が2.1%、三一重工(600031/SH)が1.6%ずつ上昇した。





家電や食品、小売など消費関連株の一角もしっかり。中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.7%高、内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が3.2%高、海爾智家(600690/SH)が1.5%高で取引を終えた。公益株、医薬品株、空運株、不動産株、銀行・証券株なども買われている。





半面、石炭・石油株はさえない。陝西煤業(601225/SH)が4.5%安、中国神華能源(601088/SH)が3.1%安、中国石油天然気(601857/SH)が3.0%安と値を下げた。海運株、素材株、保険株、自動車株の一角も売られている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.11ポイント(0.73%)安の287.58ポイント、深センB株指数が2.41ポイント(0.23%)安の1029.35ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)