11日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比22.86ポイント(0.75%)高の3058.70ポイント(上海A株指数は0.75%高の3205.63ポイント)と3日続伸した。





中国経済対策の期待感が持続する流れ。コロナ禍による景気腰折れを回避するため、政府は雇用やインフラ投資、消費振興などに向けた対策を矢継ぎ早に発表している。市場関係者の強気発言もプラス。中国証券監督管理委員会の王建軍・副主席はこのほど、足元の国内A株市場について、各種リスクはコントロール可能であり、外資の純流入が続いているとの見解を示した。米国による対中圧力の緩和期待も強まる。バイデン米大統領は10日、演説後の記者会見で、国内インフレ対策の一つとして、トランプ前政権が広範な中国製品に課した追加輸入関税の引き下げを検討していることを明らかにした。





インフレ高進の警戒感で上値の重い場面がみられたものの、指数は徐々に上げ幅を広げている。朝方公表された4月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス2.1%に達した。市場予想(1.8%)や前月実績(1.5%)からインフレが加速している。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、医薬品の上げが目立つ。上海医薬集団(601607/SH)がストップ高、上海復星医薬集団(600196/SH)が9.3%高、薬明康徳(603259/SH)が3.3%高で取引を終えた。産業支援策が期待される。中国国家発展改革委員会(発改委)は10日、バイオテクノロジーを活用した「生物経済」の第14次5カ年計画(2021〜25年)を発表した。





ハイテク関連株も急伸。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)がストップ高、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が6.7%高、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が6.1%高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.4%高で引けた。





消費関連株も物色される。自動車の長城汽車(601633/SH)がストップ高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.5%高、酒造の舍得酒業(600702/SH)が4.4%高、スーパーマーケットの上海百聯集団(600827/SH)が3.9%高と値を上げた。資源・素材株、エネルギー株、空運株、エコ発電関連株なども買われている。





半面、不動産株の一角は安い。金地集団(600383/SH)が3.9%、保利地産(600048/SH)が3.8%、新城控股集団(601155/SH)が2.5%ずつ下落した。銀行株、公益株も売られている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.93ポイント(0.67%)高の289.51ポイント、深センB株指数が12.77ポイント(1.24%)高の1042.12ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)