12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比3.71ポイント(0.12%)安の3054.99ポイント(上海A株指数は0.12%安の3201.84ポイント)と4日ぶりに小反落した。





中国景気の回復遅れが懸念される流れ。ロックダウン(都市封鎖)緩和の期待がはく落した。上海市で11日、新型コロナウイルスの市中感染者を2例確認(10日は市中感染ゼロ)。上海市当局は行動抑制の緩和について、市中感染が3日連続でゼロとなる必要があると説明している。中央政府が「ゼロコロナ」政策を堅持しているだけに、経済活動の正常化に時間がかかると不安視された。また、通貨安も逆風。12日の外国為替市場では再び元安が進み、対米ドルの人民元(オフショア)相場が約1年7カ月ぶりの達した。資金流出も警戒されている。





ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が持続し、指数はプラス圏で推移する場面もあった。国営メディアが伝えたところによれば、李克強・首相は11日に主催した国務院常務会議で、雇用と経済を安定させるため、財政・金融政策を活用するよう求めた。具体的な内容は明らかにされていないが、一部のアナリストは、「第2四半期(4〜6月)中に、預金準備率と金利を引き下げるだろう」などと予想している。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、不動産が安い。信達地産(600657/SH)が9.2%、新城控股集団(601155/SH)が2.9%、金地集団(600383/SH)が2.0%ずつ下落した。一部の民営デベロッパーが米ドル社債の利払いを期限までに実施できなかったと伝わる中、業界の債務問題が再燃している。





エネルギーや非鉄の銘柄群もさえない。中国神華能源(601088/SH)が2.1%安、中国石油天然気(601857/SH)が1.2%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が1.8%安、中国アルミ(601600/SH)が1.7%安で引けた。金融株、公益株、空運株なども売られている。中国国際航空(601111/SH)は2.1%安。同社子会社のチベット航空機は本日朝方、重慶市の空港でオーバーランにより炎上した。





半面、ハイテク株はしっかり。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が9.0%高、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が3.0%高、半導体材料の有研新材(600206/SH)が1.6%高で取引を終えた。医薬品株、消費関連株、メディア関連株も買われている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.31ポイント(0.80%)安の287.20ポイント、深センB株指数が10.86ポイント(1.04%)安の1031.26ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)