12日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比444.23ポイント(2.24%)安の19380.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が174.91ポイント(2.58%)安の6594.81ポイントとそろって反落した。売買代金は1156億2470万香港ドルにやや縮小している(11日は1261億5180万香港ドル)。





米ハイテク株安が嫌気される流れ。昨夜の米市場では、金融引き締めの警戒感が強まり、ナスダック指数が3.2%安と急反落した。また、上海市で11日、新型コロナウイルスの市中感染者を2例確認(10日は市中感染ゼロ)。ロックダウン(都市封鎖)緩和の期待がはく落した。中国経済対策の期待感が持続する中、指数は下げ幅を縮小させる場面がみられたものの、結局、引けにかけて売りの勢いが増している。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.8%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち下落29)。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が9.2%安、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が8.0%安、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が7.8%安と下げが目立っている。





中国不動産セクターも安い。合景泰富地産HD(1813/HK)が12.2%、雅居楽集団HD(3383/HK)が7.6%、碧桂園HD(2007/HK)が6.9%、中国金茂HD(817/HK)が4.8%ずつ下落した。業界の債務問題が蒸し返される。民営デベロッパーの融創中国HD(SUNACチャイナ:1918/HK)は12日、2023年10月満期の米ドル建て社債(年利7.95%)について、猶予期間終了までに利払いを実施できなかったと報告した(同社株は取引を一時停止中)。





エアラインや旅行代理店、カジノなどレジャー関連銘柄もさえない。中国南方航空(1055/HK)が2.5%安、中国国際航空(753/HK)が2.2%安、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が5.8%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が3.4%安、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が5.3%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.2%安で引けた。





非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターも売られる。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.5%安、江西銅業(358/HK)が2.5%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が4.3%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.4%安、中国建材(3323/HK)が2.3%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.2%安と値を下げた。





一方、本土市場は4日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%安の3054.99ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。エネルギー株、素材株、金融株、公益株、空運株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬品株、消費関連株、メディア関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)