20日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比596.56ポイント(2.96%)高の20717.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が221.99ポイント(3.22%)高の7121.18ポイントとそろって反発した。売買代金は1226億6760万香港ドルとなっている(19日は1211億1450万香港ドル)。





中国経済対策の期待感が強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)が朝方公表した銀行貸し出しの指標となる5月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、1年物が3.70%と前月から据え置かれたものの、5年物は4.45%と予想(4.55%)以上に前月(4.60%)から引き下げられた。住宅ローンの金利設定や製造業など中長期融資に影響を与える5年物が予想を超えて引き下げられたことで、市場からは「当局は景気重視のスタンスを明確化した」との声も聞かれている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン科技(テック)指数は4.7%高と他の指数をアウトパフォームし、構成30銘柄が全面高。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が9.6%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.3%高、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が7.0%高と上げが目立った。そのほか中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)は6.0%高。同社が昨日公表した1〜3月期決算では、最終損益が赤字に転落し、上場以来初めて減収となったものの、嫌気する売りは限定されている。王翔・総裁は19日の決算説明会で、国内外の経営環境に先行き不透明感があるとしながらも、第2四半期(4〜6月)後半には徐々に改善に向かう見込みと説明した。





医薬品セクターも高い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が9.8%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が7.9%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が4.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が4.2%ずつ上昇した。





海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターもしっかり。中遠海運HD(1919/HK)が5.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.4%高、中遠海運発展(2866/HK)が4.1%高、勝獅貨櫃(716/HK)が3.5%高で取引を終えた。





電子たばこ関連の銘柄も物色される。中国の各小売店に販売許可証が正式公布されたことを材料に、電子たばこ機器製造の思摩爾国際HD(スムーア・インターナショナル・ホールディングス:6969/HK)が8.3%高、たばこ用原料製造・販売の華宝国際HD(ファバオ・インターナショナル・ホールディングス:336/HK)が6.8%高、中国EMS(電子機器製造受託サービス)業者の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が4.8%高と値を上げた。





一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.60%高の3146.57ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。金融株、エネルギー株、素材株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株、公益株、ハイテク株なども買われた。



亜州リサーチ(株)