週明け30日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比18.82ポイント(0.60%)高の3149.06ポイント(上海A株指数は0.60%高の3299.85ポイント)と4日続伸した。4月20日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。





経済活動の正常化期待が相場を支える流れ。中国本土では、新型コロナウイルスの1日当たり感染数が減少しつつあり、足もとでは約3カ月ぶりの低水準に落ち着いている。中国最大の経済都市、上海市では副市長が29日の記者会見で、感染対策の徹底などを条件に、6月1日以降、企業活動の全面再開を認める方針を明らかにした。また、首都北京市では29日、制限措置が一部緩和されている。ただ、上値は重い。直近の上昇を受けて売り圧力が意識されたほか、あす31日に公表される5月製造業PMI(国家統計局などが集計)の内容を見極めたいとするスタンスも漂った。(亜州リサーチ編集部)





上海拠点の銘柄群が急伸。ハイテク産業団地の上海市北高新(600604/SH)とインフラ建設の浦東建設(600284/SH)、化学品の上海華誼集団(600623/SH)がそろってストップ高、貿易の上海申達(600626/SH)が7.8%高、経済開発区の上海金橋輸出加工区開発(600639/SH)が7.3%高で取引を終えた。上述した経済再開に加え、景気刺激策も追い風となっている。上海市当局は29日、産業支援や消費刺激など8分野50項目の措置を打ち出した。





消費関連株も高い。酒造の重慶ビール(600132/SH)が7.5%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.3%、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.7%ずつ上昇した。





ITハイテク株もしっかり。ディスプレイ基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が6.2%高、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.5%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が2.8%高で引けた。素材株、空運株、公益株、医薬品株、防衛関連株なども買われている。





半面、石炭株は安い。陝西煤業(601225/SH)が1.9%、中国中煤能源(601898/SH)が1.8%、中国神華能源(601088/SH)が1.5%ずつ下落した。銀行・証券株、海運株、不動産株の一角も売られている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.86ポイント(0.94%)高の308.09ポイント、深センB株指数が6.67ポイント(0.61%)高の1105.29ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)