連休明け6日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比571.77ポイント(2.71%)高の21653.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が232.40ポイント(3.20%)高の7499.97ポイントとそろって3日ぶりに反発した(ハンセン指数は約2カ月ぶりの高値水準を回復)。売買代金は1385億1570万香港ドルに拡大している(2日は1036億210万香港ドル)。





中国経済の持ち直し期待が相場を支える流れ。財政・金融政策や、経済活動再開の期待が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は2日の記者会見で、「穏健な金融政策を強化し、景気対策を前倒しする」と表明した。財政部長も同日の記者会見で、「景気刺激策を確実に実行していく」などと強調している。新型コロナウイルス感染対策で実施していた行動制限に関しては、事実上のロックダウン(都市封鎖)を1日に解除した上海市に続き、北京市では6日から飲食店での食事が一部地域を除いて再開された。(亜州リサーチ編集部)





「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は4.6%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30は全面高)。個別では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(リ・オート:2015/HK)が12.4%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が9.9%高と上げが目立った。理想汽車については、6月21日にセカンドモデル「理想L9」が正式発表されると伝わったことも刺激材料。美団は業績改善の期待が高まっている。同社の1〜3月期決算は純損失を継続したが、赤字幅は予想を下回り、特殊要因を除けば前年同期から縮小した。





レストランチェーンや酒造など「アフターコロナ」銘柄も高い。海底撈国際HD(6862/HK)が7.2%、九毛九国際HD(9922/HK)が5.2%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.8%、華潤ビールHD(291/HK)が7.2%、青島ビール(168/HK)が4.6%ずつ上昇した。





非鉄・レアアースの銘柄群もしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.8%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.5%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.1%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が9.5%高、金川集団国際資源(2362/HK)が4.8%高と値を上げた。





太陽光発電の関連銘柄も物色される。福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が5.5%高、信義光能HD(968/HK)が5.3%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が5.1%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が4.7%高で引けた。





半面、中国不動産セクターはさえない。広州富力地産(2777/HK)が8.0%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.3%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が4.2%安、中国海外発展(688/HK)が3.3%安で取引を終えた。一部のデベロッパーに関し、5月の不動産成約が不振だったと伝わっている。





一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.28%高の3236.37ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、医薬品株、消費関連株、インフラ関連株、公益株、エネルギー株、証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行株、空運株も売られた。



亜州リサーチ(株)