7日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比122.23ポイント(0.56%)安の21531.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.10ポイント(0.43%)安の7467.87ポイントとそろって反落した。売買代金は1400億8030万香港ドルとなっている(6日は1385億1570万香港ドル)。





米長期金利の上昇が不安視される流れ。米10年債利回りは昨夜、3.0%台の節目を再び突破し、約1カ月ぶりの高水準を切り上げた。米金融政策に影響を与える米雇用情勢が改善する中、米連邦準備理事会(FRB)はインフレを抑えるため、積極的な引き締めを継続するとの見方が多い。米金利高が香港にも波及すると警戒された。昨日のハンセン指数は大幅上昇し、約2カ月ぶりの高値水準を回復しただけに、売り圧力も意識されている。ただ、下値は限定的。中国当局の財政・金融政策や産業統制の緩和、経済活動の再開などを背景に、国内景気の持ち直しが期待されている。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.1%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.3%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が3.0%安と下げが目立った。





セクター別では、中国の家電が安い。海爾智家(6690/HK)が2.6%、創維集団(751/HK)が2.0%、TCL電子HD(1070/HK)が1.9%、海信家電集団(921/HK)が1.8%ずつ下落した。北京市内の家電量販店では、今月3〜5日かけての端午節セール中も客足が伸びず、販売も振るわなかったと報じられている。





香港に拠点を置く消費や金融もさえない。CEC国際HD(CECインターナショナル・ホールディングス:759/HK)が3.3%安、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が2.1%安、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が1.9%安、HSBC(5/HK)が1.7%安で引けた。





半面、海運・物流セクターは高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.1%、中遠海運HD(1919/HK)が3.9%、東方海外(316/HK)が2.8%、中通快逓(2057/HK)が4.3%、中国外運(サイノトランス:598/HK)が1.3%ずつ上昇した。サプライチェーンの回復、荷動きの活発化が期待されている。





教育サービスの銘柄群も急伸。中国教育集団HD(839/HK)が21.0%高、希望教育集団(1765/HK)が14.3%高、中国東方教育HD((667/HK)が10.0%高と値を上げた。中国教育集団に関しては、2022/23年度入学定員の大幅増が当局に承認されたことも刺激材料となっている。





他の個別株動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(ニーオ:9866/HK)が2.9%高。米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)と半導体供給契約を結んだもよう——と伝わったことが材料視されている。





一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3241.76ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、金融株、不動産株、エネルギー株、海運株なども買われた。半面、自動車株は安い。ハイテク株、公益株、素材株も売られた。



亜州リサーチ(株)