10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比45.88ポイント(1.42%)高の3284.83ポイント(上海A株指数は1.42%高の3441.79ポイント)と反発した。3月11日以来、約3カ月ぶりの高値水準を終値で回復している。





中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。世界銀行や経済協力開発機構(OECD)など、有力シンクタンクが経済見通しを相次ぎ引き下げるなか、中国政府は景気腰折れを回避するための対策を強めるとの見方が広がっている。取引直後に5月の中国物価統計が公表され、懸念されるほどインフレが進行していなかった点も買い安心感につながった。消費者物価指数(CPI)がプラス2.1%となり、上昇率は市場予想をやや下回っている。一方、生産者物価指数(PPI)はプラス6.4%と予想通りだった。欧米の金融引き締めなどを嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、消費関連の上げが目立つ。商用車の金杯汽車(600609/SH)が6.0%高、酒造の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.6%高、旅行代理店の黄山旅遊発展(600054/SH))が2.4%高、家電の海爾智家(600690/SH)が2.1%高で引けた。





ITハイテク関連も高い。薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が5.1%、半導体材料の有研新材(600206/SH)が4.1%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.7%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.4%ずつ上昇した。





再生可能エネルギーを中心に、発電や電力設備の銘柄も物色される。中節能風力発電(601016/SH)が4.9%高、福建福能(600483/SH)が4.2%高、特変電工(600089/SH)が3.1%高、吉キン風能科技(601218/SH)が2.5%高で取引を終えた。医薬品株、金融株、素材株、インフラ関連株、防衛関連株、エネルギー株、不動産株なども買われている。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.78ポイント(0.90%)高の312.07ポイント、深センB株指数が11.10ポイント(0.99%)高の1132.53ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)