17日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比229.57ポイント(1.10%)高の21075.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.27ポイント(1.49%)高の7367.68ポイントとそろって反発した。売買代金は1863億1500万香港ドルに拡大している(16日は1584億8600万香港ドル)。





中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。政府関係部局は雇用やインフラ投資、産業支援、消費振興などに向けた対策を相次ぎ発表しているほか、プラットフォーム企業や不動産デベロッパーなどに向けた産業統制もやや緩和している。直近では、国務院(内閣に相当)常務会議が15日、民間投資を拡大させる方針を決定した。国内の高インフレ懸念もやや薄らぐ。国家発展改革委員会・報道官も同じく15日、中国の物価は合理的なレンジ内で推移しており、インフレ率は欧米などの主要国をはるかに下回っているとコメントした。米国に続き、英国やスイスも利上げに踏み切ったことなどを嫌気した売りが先行したものの、指数はほどなくプラスに転じ、堅調な値動きを続けた。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄ではネット株が高い。電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が6.1%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.2%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が5.1%高と上げが目立った。うち京東を巡っては、フードデリバリー事業進出を検討中などと伝わった。





ほか自動車セクターが堅調。理想汽車(リ・オート:2015/HK)が7.7%、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が5.5%、蔚来集団(ニーオ:9866/HK)が2.6%、吉利汽車HD(175/HK)が2.5%ずつ上昇した。全国乗用車市場信息聯席会が15日に発表した週間データによれば、6月第2週(6〜12日)の1日当たり乗用車小売台数は前年同期比で25%増加したという。減税効果で急回復した実態が判明した。





レストランチェーンなど外食関連もしっかり。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が10.1%高、海倫司国際HD(9869/HK)が5.3%高、海底撈国際HD(6862/HK)が4.3%高と値を上げた。新型コロナウイルスの新規感染者数は、中国本土で減少傾向にある。消費活発化が期待された。





半面、米国での売上比率が大きい申洲国際集団HD(シェンヂョウ・インターナショナル:2313/HK)が4.0%安、創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.2%安で引け、ハンセン銘柄の値下がり率上位に並んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを急ぎ、米国の景気が悪化するとの懸念が高まった。





一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.96%高の3316.79ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。素材株、発電設備株なども買われた。半面、造船株が安い。エネルギー株、金融株、不動産株も売られた。



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