週明け20日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比88.91ポイント(0.42%)高の21163.91ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.92ポイント(0.43%)高の7399.60ポイントとそろって続伸した。売買代金は1318億5250万香港ドルに縮小している(17日は1863億1500万香港ドル)。





経済活動の早期正常化が期待される流れ。新型コロナウイルス感染の大規模な検査を実施している上海市では、19日の新規感染が13人にとどまっている。同日の北京市では新規感染が5人となり、全ての地下鉄と一部のバス運行が再開された。また、政府関係部局が強力な景気テコ入れ策を相次ぎ導入していることも、引き続き投資家の買い安心感につながっている。資源安などを嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は徐々に買いの勢いを増した。(亜州リサーチ編集部)





デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターが相場を主導。ハンセン指数の構成銘柄では、中国海外発展(688/HK)が9.0%高、碧桂園HD(2007/HK)が7.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が6.0%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が15.0%高と上げが目立った。地方政府が相次いで不動産テコ入れ策を導入する中、業績回復が期待されている。





自動車セクターも高い。小鵬汽車(9868/HK)が13.0%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が10.4%、理想汽車(2015/HK)が4.8%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.8%ずつ上昇した。





酒造や食品飲料、スポーツ用品など消費セクターも物色される。華潤ビールHD(291/HK)が3.9%高、青島ビール(168/HK)が3.5%高、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が2.2%高、中国旺旺HD(151/HK)が3.2%高、農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が3.0%高、統一企業中国HD(220/HK)が2.8%高、安踏体育用品(2020/HK)が2.4%高、李寧(リーニン:2331/HK)が2.2%高で取引を終えた。





半面、石油生産・掘削、石炭などエネルギー関連は安い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.6%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.7%、中海油田服務(2883/HK)が3.5%、中国中煤能源(1898/HK)が6.8%、エン鉱能源集団(1171/HK)が6.0%、中国神華能源(1088/HK)が3.2%ずつ下落した。原油安が逆風。先週末のWTI原油先物は6.8%安と急落し、一時、約1カ月ぶりの安値を付けた。石炭株に関しては、大手各社の5月販売が軟調だった点も売り材料視されている。





「ニューエコノミー」関連の一角もさえない。オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が6.7%安、Eコマース中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.6%安と値を下げている。ネットイースに関しては、今週23日に予定していた注目ゲーム「ディアブロ イモータル(暗黒破壊神:不朽)」の国内リリースを延期したことがネガティブ材料だ。京東集団については、ネット通販セール「618」の総取引額が過去最高を更新したものの、伸び率が過去最低水準だったことを嫌気している。





一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.04%安の3315.43ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。金融株、非鉄や鉄鋼の素材株なども売られた。半面、不動産株は高い。消費関連株、ハイテク株、医薬品株、公益株、空運株、インフラ関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)