5日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.72ポイント(0.10%)高の21853.07ポイントと4日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は5.25ポイント(0.07%)安の7642.45ポイントと小幅ながら4日続落した。売買代金は1226億1430万香港ドルとなっている(4日は1314億4550万香港ドル)。





米中対立の緩和期待が相場を支える流れ。中国商務部は5日、劉鶴・副首相とイエレン米財務長官がビデオ会談し、経済とサプライチェーンについて建設的に意見交換したと発表した。ただ、全体として上値は重い。中国の新型コロナウイルス再拡大が不安材料だ。感染拡大が顕著な中国東部の安徽省では、7月1日までに複数エリアで封鎖措置を導入している。同省は中国経済に対する寄与度が2番目に大きい江蘇省に隣接しているだけに、感染の広がりによっては国内全体にダメージが及ぶと懸念された。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品の開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.5%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.7%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が2.6%高と上げが目立った。薬明生物技術に関しては、傘下企業が米輸出管理リストから近く除外される可能性がある——と伝わったことを材料視している。





セクター別では、再生可能エネルギー発電や電力設備が高い。新特能源(1799/HK)が5.5%、莱特玻璃集団(6865/HK)が3.2%、新疆金風科技(2208/HK)が2.1%、上海電気集団(2727/HK)が9.3%、東方電気(1072/HK)が4.1%ずつ上昇した。





天然ガス・石炭セクターも物色される。中国燃気HD(384/HK)が3.1%高、港華智慧能源(1083/HK)が1.9%高、昆侖能源(135/HK)が1.6%高、中国中煤能源(1898/HK)が3.2%高、中国神華能源(1088/HK)が1.6%高で引けた。





他の個別株度動向では、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が8.6%高。中間決算の大幅増益見通しが好感されている。





半面、レストランチェーンなど外食関連は安い。海倫司国際HD(9869/HK)が8.9%、奈雪的茶HD(2150/HK)が5.0%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が2.7%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.0%ずつ下落した。





一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の3404.03ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。消費関連株、不動産株、医薬品株、インフラ建設関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。海運株、素材株、発電・設備株、銀行・保険株も買われた。



亜州リサーチ(株)