12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比32.12ポイント(0.97%)安の3281.47ポイント(上海A株指数は0.97%安の3439.07ポイント)と3日続落した。約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。





新型コロナウイルス感染再拡大を不安視した売りが続く。感染力のより強いオミクロン派生型「BA.5」などが各地で確認される中、行動制限など防疫措置が強化されている。景気に下押し圧力がかかると懸念された。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策に対する期待感が根強いほか、前日に公表された6月の金融統計で、人民元建て融資が予想以上に伸びたことなどが好感されている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。半導体デバイスの上海韋爾半導体(603501/SH)が4.1%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.8%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.6%安で引けた。





医薬品株も安い。上海復星医薬集団(600196/SH)が6.5%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.2%、人福医薬集団(600079/SH)が3.1%、上海医薬集団(601607/SH)が2.4%ずつ下落した。





消費関連株もさえない。自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が6.4%安、酒造の重慶ビール(600132/SH)が2.9%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.8%安、化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が1.6%安で取引を終えた。銀行・保険株、素材株、軍事関連株なども売られている。





半面、ゼネコン株はしっかり。四川路橋建設集団(600039/SH)が3.5%、中国交通建設(601800/SH)が2.6%、中国建築(601668/SH)が2.2%、中国中鉄(601390/SH)が2.0%ずつ上昇した。国家発展改革委員会と交通運輸部は12日、2035年の総延長約46万1000キロメートル(地球11.5周回分)を目指す長期の道路整備計画を発表。特需の期待が高まった。また、中国政府は専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)の前倒し発行を計画している——との観測も改めて材料視されている。そのほか、発電・電力設備株、エネルギー株、不動産株、物流関連株の一角も買われた。





一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.42ポイント(0.46%)安の303.97ポイント、深センB株指数が4.18ポイント(0.35%)安の1199.72ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)