15日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比453.49ポイント(2.19%)安の20297.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も167.93ポイント(2.36%)安の6958.02ポイントとそろって5日続落した(ハンセン指数は5月26日以来の安値水準)。売買代金は1295億5700万香港ドルと低水準が続いている(14日は1128億1650万香港ドル)。





中国景気の鈍化が懸念される流れ。取引時間中に公表された4〜6月の中国GDP成長率は0.4%に失速し、市場予想(1.2%)を大幅に下回った。中国の不動産ローン問題も引き続き不安材料となっている。資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅に関し、物件購入者による集団ローン不払いが中国各地で続出しているもようだ。この事態を重く受け止め、政府関係部局は複数の金融機関を招集し緊急会議を開いたものの、明確な解決方法は提示されなかったという。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が8.6%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.9%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が6.2%安と下げが目立った。





「ニューエコノミー」関連銘柄も急落。ハンセン科技(テック)指数は3.2%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30で下落29)。主力銘柄では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が6.0%安。7月初めに上海警察から大量の個人情報が流出した事件に関連し、「幹部は上海当局の取り調べを受けている」と報じられたことが嫌気された。





セメントや鉄鋼やセメント、非鉄など景気動向に敏感な素材セクターもさえない。重慶鋼鉄(1053/HK)が4.8%安、鞍鋼(347/HK)と馬鞍山鋼鉄(323/HK)がそろって3.7%安、華潤水泥HD(1313/HK)と中国西部水泥(2233/HK)がそろって3.3%安、江西銅業(358/HK)が4.0%安、中国アルミ(2600/HK)が3.2%安で引けた。鉄鋼3社は中間決算の純利益が大幅減少するとの弱気見通しをそろって明らかにしている。





そのほか減益を予想した銘柄群では、建機大手の中聯重科(1157/HK)が7.5%安、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(2338/HK)が5.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.8%安などと値を下げた。





医薬品・医療機器セクターも安い。山東新華製薬(719/HK)が12.0%、中国生物製薬(1177/HK)が5.4%、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.7%、海微創医療機器人集団(2252/HK)が8.1%、微創医療科学(853/HK)が5.3%ずつ下落した。





一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.64%安の3228.06ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。素材株、医薬品株、公益株、エネルギー株、運輸株、インフラ関連株、金融株なども売られた。半面、自動車株は高い。半導体株、酒造株も買われた。



亜州リサーチ(株)