21日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比315.59ポイント(1.51%)安の20574.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が79.52ポイント(1.11%)安の7099.55ポイントとそろって反落した。売買代金は1016億3930万香港ドルにやや拡大している(20日は893億430万香港ドル)。





中国経済の先行き不安が強まる流れ。アジア開発銀行(ADB)は21日、アジア太平洋地域の経済見通しの最新版を公表し、中国の経済成長率について従来の5.0%から4.0%に大幅下方修正した。また、中国の不動産ローン問題の警戒感、大型経済対策の期待感後退もマイナス。中国の李克強・首相は19日、大規模な景気刺激策の実施に慎重な姿勢を示し、成長目標の一定の下振れを容認する姿勢を示唆している。(亜州リサーチ編集部)





ハンセン指数の構成銘柄では、不動産関連の下げが目立つ。不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が8.9%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が7.2%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が6.5%安で取引を終えた。資金繰り悪化の警戒感がくすぶる。資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅「爛尾楼(ランウェイロウ)」を巡り、中国各地で物件購入者による集団ローン不払いが発生している問題に関しては、当局が救済措置を模索しているものの、具体策に欠ける状況だ。





石炭セクターも急落。エン鉱能源集団(1171/HK)が5.8%安、中国神華能源(1088/HK)が4.8%安、中国中煤能源(1898/HK)が4.2%安と値を下げた。





中国金融セクターもさえない。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が3.6%安、招商銀行(3968/HK)が2.3%安、中国建設銀行(939/HK)が1.8%安、中国平安保険(2318/HK)が3.4%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.3%安で引けた。





半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.1%逆行高した。個別では、オンラインゲーム中国大手の網易(9999/HK)が6.3%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.5%高、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が2.8%高と値を上げている。今年6月のスマートフォン国内出荷数は前年同月比で9.1%増加し、6カ月ぶりにプラス成長を回復した。ハイテク全般の支えとなっている。





医薬品セクターもしっかり。康希諾生物(6185/HK)と百済神州(6160/HK)がそろって2.4%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.6%、薬明生物技術(2269/HK)が1.1%ずつ上昇した。





一方、本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.99%安の3272.00ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。消費関連株、エネルギー株、不動産株、公益株、海運株、素材株、インフラ関連株、軍事関連株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬品株、メディア関連株も買われた。



亜州リサーチ(株)