26日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比342.94ポイント(1.67%)高の20905.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.10ポイント(1.53%)高の7185.19ポイントとそろって反発した。売買代金は965億3790万香港ドルとなっている(25日は893億6920万香港ドル)。
 
中国景気対策の効果が期待される流れ。これまでに関係部局は産業支援や消費拡大など各種対策を実施している。直近では、資金繰り難に直面する不動産デベロッパーを支援するため、中国政府が2000億〜3000億人民元(約4兆〜6兆円)規模のファンド創設を計画しているもよう——などと伝わった。また、中国人民銀行(中央銀行)などは旅行業界を救済するためのファンドを設立すると発表している。(亜州リサーチ編集部)
 
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が13.4%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.7%高、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK、BABA/NYSE)が4.8%高と上げが目立った。阿里巴巴は26日、自社の上場形態について、香港市場を主要市場に変更し、米ニューヨーク証券取引所との「デュアルプライマリー上場」の形に切り替えると発表。香港・中国本土間の相互取引スキームを通じ、本土マネーが流入すると期待された。
 
中国不動産セクターが連日で急伸。上記した碧桂園や碧桂園服務のほか、合景泰富集団HD(1813/HK)が7.7%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.2%高、中国金茂HD(817/HK)が4.9%高で引けた。産業支援策の期待が高まっている。上述したファンド創設計画に加え、香港メディアは26日、「不動産業界団体は金融機関も交え、デベロッパー救済に向けた会議を開くもよう」などと報じた。
 
石炭や石油のエネルギーセクターも高い。エン鉱能源集団(1171/HK)が4.9%、中国中煤能源(1898/HK)が3.8%、中国神華能源(1088/HK)が2.7%、中国石油天然気(857/HK)が2.5%、中国海洋石油(883/HK)が2.4%ずつ上昇した。
 
中国自動車セクターもしっかり。蔚来汽車(9866/HK)が3.3%高、理想汽車(2015/HK)が2.9%高、小鵬汽車(9868/HK)と長城汽車(2333/HK)がそろって2.1%高で取引を終えた。
 
太陽光や風力などエコ発電関連も物色される。協キン科技HD(3800/HK)が7.5%高、新特能源(1799/HK)が5.4%高、信義光能HD(968/HK)が3.0%高、龍源電力集団(916/HK)が2.9%高、新疆金風科技(2208/HK)が1.9%高と値を上げた。
 
一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.83%高の3277.44ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。旅行関連株、ITハイテク株、資源・素材株、インフラ関連株、消費関連株、金融株、公益株なども買われた。

亜州リサーチ(株)